あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

『ちゃんぽん(しらす)ライス』

お昼時、日田(ひた)駅前の寶屋(たからや)本店で、日替わりランチ『ちゃんぽん(しらす)ライス』を注文。しらすごはんとちゃんぽんだな、と勝手に思い込んでいたので、やって来た盛り付けを見て、ちょっと動揺しました。そうか、しらすはちゃんぽんのトッピング、だったのですね。
 たいへん美味しゅうございました。寶屋本店は、そこを目当てに大分県の日田を訪ねるのも悪くないと思わせる、名店でしたf:id:takimasashi:20180213192653j:plain

ドライブスルーの思い出


アメリカ滞在中、時間に追われつつ空腹を感じたら迷わずハンバーガーショップのドライブスルーを訪ねます。お昼時は混みますがそれ以上早い方法が思いつかないので、諦めて並びます。1980年代のこと。フロリダに取材に行き、モーテルと取材先のデイトナ インターナショナル スピードウェイ (Daytona International Speedway) の間にあったポパイズ ルイジアナ キッチン(Popeyes Louisiana Kitchen)のドライブスルーに毎朝寄りました。朝食と昼食を兼ねたメニューをオーダーするのですが、インターフォン越しだったため、何度オーダーしても「ァアー、ハッ?」と聞き返されます。それでも相手が黙るまで繰り返し、受け取り場所にクルマを進めると、大抵違うパックが用意されています。そこで改めてオーダーし直し……とこれを毎朝、日課のように。それはちょっと特殊な漫才、もしくは新喜劇のワンシーンのようでもありした。
 写真はロサンゼルス郊外。バーガーキングのサインがのぞいていますが、ドライブスルーはイネナウトバーガー(In-N-Out Burger)です。ライバル店が隣接。その日はイネナウトの方が列が長かったのですが、迷わずその最後尾にクルマを寄せました

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伊勢湾フェリーの航海、後悔

鳥羽港三重県鳥羽市)と伊良湖港(愛知県田原市)を55分で結ぶ伊勢湾フェリー。8年ほど前に運航廃止寸前になりましが、新体制となり、現在も元気に運航しています。
 その鳥羽ターミナルで見かけた限定販売のオリジナル商品。ミルクキャラメル乗船済みで、一隻450円! だそうです。写真を撮って満足し、購入をつい失念。写真を眺め、失念をちょっと後悔しました

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クルマは塩味

 東大寺奈良県奈良市)裏手の奈良奥山ドライブウェイをドライブ。若草山山頂にクルマをとめ、山頂まで歩き大和平野(奈良盆地)を眺めクルマに戻ったら、鹿がクルマを舐めていました。???……! ここへと至る途中、名神高速関ヶ原付近が結構な雪で、融雪剤として塩化カルシウムがまかれていたのでしょう。その跳ね上げをめざとく見つけ、塩分補給しているのですね。
 なんだかご利益ありそうで、舐め跡はそのままに。鹿の舌って思ったより幅広でした

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富士山口

東海道新幹線 新富士駅の北口は「富士山口」で、出口からは富士山南麓が一望できます。なかなかの眺望です。その富士山口を出て左折。すぐにぶつかる富士見大通りを右折して、東名高速 富士IC方面に向かうと道はやがて東海道線を跨ぐ陸橋に。その跨線橋の下り坂から眺める富士山が素晴らしい! 夕方、渋滞で連なるクルマのテールランプ越しに、夕日を受けた赤富士がボウっと浮かんでいたりすると、かなりドキドキします。
 街の景色を眼下にそびえる富士一望のその下り坂は、たぶん日本一の富士見坂。何回通っても、通るたびドキドキします

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行けども行けども雪また雪

珍しいことに神奈川県内も雪まみれ。さきほど逗子海岸まで歩いたら、砂浜は雪で覆われ湾内には〝けあらし〟が。まるで巨大露天風呂のようです。自分は雪で2回ほど我を見失いかけたことがあります。最初は20代の始めに、鈴鹿から大阪に向け名阪国道をオートバイで走行中、天理手前のトンネル出口でいきなりの雪景色。コケて滑走。やっと止まったところに、後から滑走のトレーラーがのしかかってきて……。南無三!と目をつぶりかけたら、止まってくれました。二度目は数年前の旭川。飲んで暖を得て、ご機嫌でホテルに戻ろうと歩いていたらホワイトアウト。人影なく、クルマも走って無くて、背筋が凍りました。ホテルが案外近くて、事なきを得ましたが。
 写真はフィンランド。行けども行けども雪また雪で、景色は変わらず、移動している実感が湧きません。それでもナビを頼りに、タフな移動が続きます

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ミイラのようなマリブツー

 夕日の頃、逗子湾をカヤックが横切っています。自分もかつてカヤックを持っていました。マリブオーシャンカヤック(Malibu Ocean Kayak)社製のマリブツー(Malibu Two)というポリエチレン艇で、発売直後のそれをカリフォルニアのニューポートビーチ(Newport Beach,California)の店先で見つけ、購入しました。店がコーティング紙とラップでグルグル巻きにし、レンタカーの屋根に固定してくれたのですが、帰国は翌朝のフライト。モーテルに着いて、さて誰でも入れるパーキングに駐めたレンタカーのルーフに載せたままでいいのか? という問題に直面しました。フロントで、たぶん研修生かアルバイトだと思われる若いスタッフに相談すると「全然問題ない!ここに持ってきて」とのこと。ルーフから降ろしなんとか入れると、彼女はその大きさに「ウッウー!」と、小さくうなってからニッコリ「問題ありません」。おかげでその夜はぐっすり眠れました。
 翌朝、二階の部屋から中庭のプールを眺めたら、見覚えのあるものが……。自分のカヤックでした。さすがに邪魔になり「カヤックだったら、浮かべとけ」となったのでしょう。パッケージがズブズブになったそれを、ふたたびクルマのルーフに固定するのは、ひと仕事。もちろん空港でも一悶着ありました。現在自分はカヤックを見ると、あの朝のモーテルのプールに、梱包されたまま所在なげに浮かんでいた、エジプトのミイラのようなマリブツーを思い出します

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腰掛け列車を待ちながら

国鉄時代に駅のベンチがプラスチック化。と同時に、ひと席ずつが独立したバケットタイプになりました。常にホームに人が絶えない都心部でこそ機能的なユニバーサルデザインですが、郊外の駅だとちょっと……。お一人様感が強調され、なんだかとても寂しくなります。冬は冷たいし。
 JR横須賀線北鎌倉駅(神奈川県鎌倉市)の上りホームには、大ぶりの木のベンチがまだあります。さすが円覚寺境内にある駅だなぁと、そのベンチを車中から見かけるたび、自分はうれしくなります

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フレディ(スペンサー)もびっくり!

逗子駅(神奈川県逗子市)の東口、海側の改札を出て右手に進み道を渡った先、スターバックスコーヒーの上に『舶来屋』というセレクトショップがあります。その入口に、このマシンはあります。HONDA NS500の、驚くべサイドカー仕様! F・スペンサーは③とか⑩とか①だったし、片山敬済は⑧だったし、⑦といえばB・シーンだったし。W・ガードナーが⑦を付けて走ったのはロスマンズカラーのNSRだったしなぁ。そういえば、カウル上部のグリーンのラインも怪しげです。フロントブレーキはインボードディスク風。時代は合ってますが、ワークスGPマシンには無かった気がします。そういえば1996年シーズンまではWGPサイドカークラスもあったなぁ、と懐かしくなったり。
 まだ可動するマシンなので、腕におぼえのあるライダーは是非。隣にはPORSCHE 959もあります。パリダカ仕様なのか、ル マン仕様の961なのかはちょっと不明。なにしろオープントップに改造されていますから。21世紀生まれの子どもが、1980年代の名車を楽しんでいるのを見かけると、自分は心中ほくそ笑みます

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清々しい力餅屋

名越えの切り通し下のトンネル(県道でいえば311号線)をくぐって逗子から歩いて(神奈川県)鎌倉に入り、長勝寺脇から来迎寺、五所神社とまわり、光明寺へ。除夜の鐘に集まった人たちのために炊いたのだろう松明の燃え跡散らばる参道を歩き、お参りした後に材木座海岸へ。HOAカフェで休憩してから国道134号線沿いの歩道を行き滑川を渡り由比ヶ浜海岸へ。ローソン手前の横断歩道で再び134号線を渡り、御霊神社に参拝。やっているのかな、さすがに三が日は稼ぎ時だからやってるだろう、と思った参道入口角の力餅屋はお休みで、店先には三が日は休業との張り紙。そのいさぎ良さが清々しい。御霊神社から長谷寺脇を抜け、甘縄神明宮で御神酒をいただき、笹目の住宅街を抜け鎌倉駅西口へ。駅近くのお好み焼き店『津久井』の白い看板が、中に仕込まれた蛍光灯でほんのり明るくなっているのに瓶ビールを連想したが歩を止めず改札を抜け、横須賀線逗子行きの車中に。その編成は逗子止まりと車内アナウンス。もしやと思えば、期待通り至福の1番線へ。開いたドアから数歩で改札を抜け、これは元日ああ春から縁起がいいや。
 写真は材木座海岸の浜にあげられていた舟の正月お飾り。風なく海も空も青く日差し暖かいお年始でした

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鯉 vs. カモメ

小田原城のお堀にはたくさんの鯉と、比較的凶暴なカモメが、鴨のふりををして浮かんでいます。仲はあまり好いとはいえません。小田原城は海が近く、最も相模灘至近の角、三の丸小学校前交差点から海へはわずか350m、徒歩5分です。
 鯉にエサを投げたら、カモメが喚きながらいっせいに羽ばたき大騒ぎです。空中からつきまとわれアー、アーとさかんに恫喝されました。鯉は「やれやれまたかよぉ、うんざりだぁ」という感じ。あきらめ顔でした

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イタリアに向かう途中、スイスのどこか

長い長いドライブをやっと終えた深夜、日付けが変わってから宿につき、ルームキーを受け取り部屋へ。荷も解かずに、ちょっと横になったベッドでそのまま熟睡。翌朝、窓のカーテンを開け、驚きました。スイスからイタリアに向かう途中のどこかです。
 そこには鉄道模型的レイアウトの天然ジオラマが広がっていました。かなり好みの景観です。長い列車の行き来するのを眺めると高揚する我が身には、ご馳走のような眺め! 荷も解かず、朝からしばし見入ってしまいました

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電車が「黄泉行き」だったとは……


夕方乗った江ノ電が「黄泉行き」でした。江ノ電によると、現世と黄泉国の間に鎌倉駅があるそうです。見えない線路が鎌倉駅の先に伸びている感じでしょうか。自分的には前々から、極楽寺駅の前後あたりが怪しいと。現世と黄泉国を繋ぐポイントは、あのあたりで時々切り替わっている気がするのですが。
 映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」公開記念イベントの一環として、旧型車輌にのみヘッドマークが付いており、それにたまたま乗り合わせたようです。無事鎌倉駅で降りてから、気がつきました。乗り過ごさなくて、実によかった

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ブルーノ タウト&はろうきてぃだるま弁当

高崎駅の売店に、はろうきてぃだるま弁当がありました。だるまといえば、高崎市郊外の少林山達磨寺。毎年1月6、7日に開催されるだるま市は有名です。そのだるまをモチーフとして人気となっただるま弁当のスピンオフが、はろうきてぃだるま弁当です。
 少林山達磨寺には20世紀を代表する表現主義の建築家、ブルーノ タウト(Bruno Julius Florian Taut 1880-1938)が夫妻で戦前の二年三ヶ月を過ごした洗心亭があります。そこには「ICH LIEBE DIE JAPANISCHE KULTUR」(私は日本の文化を愛す)というタウトの言葉が、碑となり残っています。自分も日本の文化を愛するがゆえ、はろうきてぃだるま弁当を買いました! しかも土産にしたら好評でした

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ここはひとつ『不動モータース』に

石川県内を走っていて「えっ!」と思い、クルマを路肩に。歩いて戻ったらやはり看板には『不動モータース』とあります。不動さんという方が興した自動車整備工場、なのでしょうか。
 狩場から16号バイパスを東名高速 横浜町田ICに向かう途中、左手に『切詰自動車』という板金屋さんの看板があり、目にするたび心なごんでいたのですが『不動モータース』のインパクトも相当です。「どうも最近クルマの調子が悪い、ここはひとつ不動モータースにみてもらうか……」などと地元では、言われてたりするのでしょうか。旅先で心に沁み入る店名でした

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