あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

夏に架ける橋

  今年も夏の海水浴シーズンだけ、材木座由比ヶ浜を分かつ滑川を渡す橋が架かりました。この素朴な素材感が民芸運動調でいいですね。名前は無いようです。
 もし自分がネーミングライツ権を得たら『夏に架ける橋』にします。英文表記は〝Bridge over Troubled Summer〟としましょう

f:id:takimasashi:20180711132121j:plain

ANIMALS IN YOKOSUKA

 横須賀市美術館で開催中の『三沢厚彦 ANIMALS IN YOKOSUKA』を観に行きました。作品は「触ってはなりません」となっていますが、どれもクスノキの削(はつ)り跡も艶めかしく、ついつい撫でてみたくなります。写真はエントランスに置かれた白いクマ。三沢動物、目と尻尾がいいですね。
 展示の最後にあった、舟越桂らとの共作による『オカピ』、その傍らのデイヴィッド・ホックニー(David Hockney)が描いた『犬』もよかったf:id:takimasashi:20180708152508j:plain

 

夏空に雲のリビング

 機内の窓から見下ろす積乱雲は、夏ならではの楽しみ。雲の絨毯とよくいいますが、夏のそれは雲のリビング。名和晃平作品っぽい3D感が好みです。
 杜子春の父母とか蜘蛛の糸のお釈迦様とかも、その雲の向こうに居そうです。ああ私は相変わらずカンダタです

f:id:takimasashi:20180705083652j:plain

懐かしい海

 ルームライトは由紀さおりによって唄われましたが(1973年3月にシングル盤『「ルーム・ライト (室内灯)」』リリース。詞は岡本おさみ、曲は吉田拓郎)ルームミラーは歌謡曲のタイトルになかったように思います。フロントガラス越しに見るより、ルームミラー越しに見る海の方が切ないのは、それが置き去りにする景色、つまり過去だからでしょうか。
 6月29日、今年は梅雨明けと同時に逗子海岸(神奈川県逗子市)が海開きしました。昨日の夕方散歩したら、もう海開き前の海岸が懐かしい

f:id:takimasashi:20180702053218j:plain

三光橋のうどん与太郎にて

 その日は早朝から移動と取材を繰り返し、15時過ぎ〝本日の仕事とりあえず完了〟に。蒸し暑かったけど、あの柔らかいうどんが食べたくなり、天神南三光橋(福岡市中央区渡辺通)交差点の『うどん与太郎』へ。カウンターにて、まずはビール。となると与太郎ではうどん前に、おでんです。
 きくらげ天、餃子巻、牛スジ。まず箸をつけたきくらげ天がそれほど熱く無かったので、次に餃子巻を噛むと、口の中で熱さ大暴発! ひとり無言ダチョウ倶楽部です。それがきっかけで、その後1時間ほど汗が止まりませんでした。夏の餃子巻には気をつけましょう。美味しかったけど。ごぼう天うどんも絶品でした、ごちそうさまでした

f:id:takimasashi:20180629092355j:plain

高度1万mのサムライブルー

 JAL国内線に搭乗して、眼下の富士山に見とれ、ふと目を上げるとサッカーワールドカップ 日本チームのブルーのユニフォームを着たCAの方が、目の前にいたので驚きました。ワールドカップだなあ、それにしてもイケてるサービスだなあ。写真を撮らせてもらおうかな、と思っていたら、いつのまにかデフォルトの制服に戻っていました。聞けば機内でのサービス時のみ着用とのこと。じゃあ、帰りの便で写真を撮らせてもらいます、と言ったら「機材によって着ない便もあり、レアかもしれません。……よろしかったら、もう一度着ましょうか?」とのこと。機材? はて? と思いつつもせっかくだから撮らせていただきました。でもSNSへの顔出しアップはNGとのこと。すごく残念です。
 無事着陸してバゲッジクレームまで歩いていたら、何人かスマホで機体を撮っている方がいます。振り向けば、搭乗機にはこんなラッピングが。機体、レア、の意味がわかりました。応援仕様機だったんですね。ちなみに彼女達が着用したサムライブルーの背中には背番号もお名前も無く、大きく鶴丸が描かれていました

f:id:takimasashi:20180626112916j:plain

キレてるアルト

 鎌倉へ向かって散歩中、名越のトンネルをくぐった先でふと視線を感じ、右を見ればガレージにSUZUKIアルト。たぶん交通安全協会とかのパトカーもどき塗装だと思うのですが、かなり泥棒ヒゲ風で凶(ワル)顔です。道ゆくものにガン飛ばしてます。
 東名高速 秦野中井ICそばの松田警察署井ノ口駐在所(神奈川県足柄上郡中井町)によく停まっている、3代目 K12型系日産マーチのパトカーの塗り分けもなかなかいいのですが、このアルトも悪くない。マーチよりアルトの方がコワモテかつ神経質そう。キレるのも早そうな感じです。よく吠える系の子犬のようです

f:id:takimasashi:20180625072209j:plain

大人の法善寺横町

 大阪千日前の法善寺(ほうぜんじ)の水掛不動です。苔でおおわれ独特の迫力があります。願い事をなんでもかなえてくれる有り難いお不動さんで、水を掛けると水商売の繁盛が叶うとされ、ここまで迫力が増したとか。路地に小料理屋やバーがひしめく法善寺横丁の入り口に架かる看板の文字は、西が藤山寛美さん、東は三代目桂春団治さんのもの。
 あたりは大人エリアで、学生の頃は近くの心斎橋まで来てもこのエリアはなんだか煙たく近づきませんでした。法善寺横町のバーでひとり、というのは実に大人です。……その日は淀屋橋の宿から朝の散歩がてら、歩いてみました。そこはオフィス街、ちょうど通勤時間でしたが、ネクタイをしている人が本当に少なくかった。スーツも決してマジョリティではないような。やっぱり大阪ってすごい!

f:id:takimasashi:20180624091748j:plain

椿の御所、桃の御所、桜の御所。

 三浦半島の三浦海岸から三崎に向かって東京湾を左手に走る神奈川県道215号線は、東京湾沿いにしては程よく風光明媚で適度に鄙(ひな)びている風でもあり、オートバイをよく走らせます。三崎に着くと城ヶ島大橋の下をくぐり、道は北条湾にぶつかるT字路となるのですが、その交差点手前右側に「椿の御所」という京急バスの停留所がありました。遠洋漁業の基地港として知られるミサキに、ずいぶん風情のある地名だな、と気になり調べたら源頼朝が三崎に建てた三御所のひとつとのこと。寵愛した妾、ありていにいえば愛人住まう別宅ですね。三崎には椿の御所の他に、桃の御所、桜の御所もあり、いずれもが現在、寺になっているとのこと。
 その三御所、まわってみました。「椿の御所」は、大椿寺と椿の御所幼稚園になっていて、境内には遊具もありにぎやか。「桃の御所」は鉄筋コンクリートづくりの見桃寺のあたりにあったそうでひっそりとしています。「桜の御所」は立派な本瑞寺となっており、その山門の眼下には城ヶ島が浮かんでいます。それにしても「本宅鎌倉、三崎に別宅」とは今でもありそうなロケーション。往復は馬だったのでしょうか、今ならオートバイだな。椿、桃、桜と、その花が咲く頃に滞在するという風流は今は昔の感がありますが、ありていにいえば男のロマンかも

f:id:takimasashi:20180621082658j:plain

 

あれに見えるは雲中富士

 今朝の材木座海岸です。向こうの山の間に鎮座するのは、実写版 雲中富士(横山大観)か。
 海の家の建設ラッシュで、浜はすっかり夏模様。由比ヶ浜材木座海岸を結ぶ、滑川に架かる丸太橋はまだ出来ていませんでした

f:id:takimasashi:20180619174128j:plain

スーパー玉出よ永遠に。


 あの名店、スーパー玉出が売却され24時間営業は見直す可能性が高い、とのニュースに驚きました。自分は玉出ラヴァーです。あの黄色いジャケットをまとったオバチャンが、昼からご機嫌なオジサンのレジ袋の商品とレシートを、一点一点確認。オジサンが「せやかて、これはなぁ!」と声を大きくしても誰も動じないあの感じに、自分は〝ああいま大阪に居る〟とジーンとします。
 写真は飛田本通商店街のアーケードに面したスーパー玉出 今池店。惣菜コーナーにあるプラスチック椀に入った雑炊は一杯100円でした

f:id:takimasashi:20180615164242j:plain

N700A=ビリケン説

昨晩、JRの駅のホームで東海道新幹線への乗り換え案内をみていて、なぜこのイラストにはヘッドライトが無いんだろう、と。理由を探るべく、じーっと見たら……。
 あ、ビリケンさんだ! そうかN700Aは、ビリケンさんがモチーフだったのか! 大阪、恐るべし

f:id:takimasashi:20180612115541j:plain

新幹線@首都高羽田線

 横浜方面から首都高1号羽田線を都心に向かい、勝島を過ぎるとこのオーバーパスがあります。先日、それが東海道新幹線のためのものであることを知り、ちょっとビックリ。はて、なぜ新幹線がこんな湾岸エリアに? とGoogle Mapを見たら大井車両基地への引き込み線でした。なるほど。
 1961年生まれの自分はこういった斜めの立体交差に、ちょっと弱い気がします。1960年代的未来感を宿しており、未来のはずなのに今や郷愁が得られる景色。走ってくるのが0系だとなおいいのだけれど。リデザインで復活して欲しいなぁ

f:id:takimasashi:20180606084712j:plain

三崎にメヒコ、その名もラクエンタ

 三崎(神奈川県三浦市三崎)に行ったら『ラクエンタ』がパワーアップしていました。〝日本初!メスカル専門バー〟とのこと。三崎公園のロータリーに面していて、とても目立ちます。映画のセットのよう。YAGI RYOTARO画伯のシャッター画も素敵ですが、こちらもインパクト大。
 週末の夜だけオープンしているようです。欧文スペルはLA CUENTAです。京急電車と京急バスを乗り継ぎ今度行ってみようと思います

f:id:takimasashi:20180605073400j:plain

エルビスと歩く夏の始まり

 晴れた土曜日は午前7寺20分から始まるNHK FMのウィークエンドサンシャインを聴きながら散歩。今日のプレスリー特集も、なかなかよかった。光明寺にお参りしたら、山門を出てまっすぐ材木座海岸に。
 国道134号線のアンダーパスをくぐれば、砂浜眩しく、朝から雲が湧いていました。いよいよ夏が始まったようですね

f:id:takimasashi:20180602164043j:plain