新宿カラーズ
オーストリアのとある町のショーウインドウです。とある、としたのは今はもう、町の名前を思い出せないから。ドイツからクルマで移動中、日暮れ時にアウトバーンを降り、投宿。翌朝、再びアウトバーンにのったら忘れてしまった、とある町。デパートなどない小さな町の、ドラッグストアのショーウインドウです。レストランで夕食を摂り(客は我々だけだった)、暗い舗道を歩き(人ともクルマともすれ違わなかった)、あともう少しでホテルという角でした。
何かがひっかかりました。漢字とカタカナです。新宿カラーズ、とあります。あ、ガングロだ! 渋谷や池袋から、もちろん新宿からも遠く離れたオーストリアの田舎で、ガングロ。いま改めて撮影日を確認すれば2000年9月14日となっていました。15年前というか、20世紀の終わりにはもう、そうなっていたんだなあ。