あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

この列車、リヴァプールに

ロンドン ユーストン駅からグラスゴー行きのヴァージン・トレインに乗ったのは、秋の夕方でした。目的地はチェスターです。やがて日は完全に落ち車窓は漆黒に。途中、クルーという駅でリヴァプール行きに乗り換えなくてはいけません。スーツケースがあったので乗り換えが面倒だな、と気になりました。ところがクルー着15分前に「この列車、リヴァプール行きに変更します」とのアナウンス。我が耳を疑いましたが車内のざわつきがリアルだったので、クルー駅を車内でやり過ごすことに。おかげで予定よりだいぶ早く、無事チェスター駅に到着。その時は、そういうものかと思いましたが、よく考えれば特急列車が途中で行き先を変えるのって、すごく変です。①発車後、乗車した全員がリヴァプール方面行きと判明した ②凄いVIPがリヴァプール行きにしようぜと言った ③リヴァプールで機材トラブルがあり、その穴埋めに急遽向かった、等々思いを馳せましたが、今もって事情は不明です。新青森行きの新幹線に乗っていたら「この列車、秋田行きに変更となりました」といわれたようなもの。英国ではよくある話なのでしょうか?
 写真は帰路、チェスターからロンドンに戻る際に乗ったヴァージン・トレインです。日立製作所製のペンドリーノという専用車両で、その編成には「 シティ オブ リヴァプール」という名が。新幹線、N700系にも「肥後もっこす号」とか「そして神戸号」とかあると、心暖まりそうですね。

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