あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

ツェル アム ゼーの思い出

オーストリア、ツェル アム ゼー(Zell am See)は湖畔のスキーリゾート。そこにはポルシェの名を冠するスキー場もありました。1943年に戦災を避けポルシェの祖、フェルディナント ポルシェ博士の一家は独シュトゥットガルトからこの地に移住。8歳だった孫、アレクサンダー(ブッツィー)ポルシェも一緒でした。戦後一家はシュトゥットガルトに戻り、ブッツィーは911を世に送り出します。ブッツィーは'70年代にポルシェ デザインスタジオを起こし、ツェル アム ゼーにその本拠を据えます。「祖父の思い出? 小さいときに庭でベスパを乗り回すのに夢中になっていたら、たまたま寝ていたおじいちゃんに怒られたな。2サイクルエンジンの音や煙が癇にさわったようだ」と、笑うとロバート デ ニーロ似になるブッツィー。ポルシェデザインを訪ねた際、彼が教えてくれたエピソードです。
 その後、シーズンオフのポルシェスキー場にも登ってみました。Dr.ピエヒがアウディクワトロの走破性を実証したのも、このゲレンデだそうです。ゲレンデの上には、ベンチがふたつあるきりでした。

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