あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

民宿 500マイル

国道36号線沿いのドライブイン。その迫力に北海道では熊が恐怖のアイコンであることがうかがえます。熊の向こうには、鮭。右手はどどん!と太平洋。そこ白老町には『民宿 500マイル』があります。部屋に通されてすぐにお茶と毛蟹が出てきます。思わず「このカニは……?」と聞いたら「あ。お客さんうち初めて? お茶請けだ」と女将さんはニッコリ。いかにも働き者らしい、下駄(男物)が似合う女将さんでした。
 ほんとうに申し訳ないぐらいの余談ですが、ある日泊まった『民宿 500マイル』の部屋のテレビ台に、数冊の女性向けコミック誌が。その一冊に、嫁と同居している姑(しゅうとめ)が、家事をさせず嫁にハイカロリーな食べ物を与え続け、善意を装った徹底したスポイルの果て、嫁を成人病死に追いやるという一篇があり、それはあんまりだと切なくなりました。熊も姑も、怒らせてはいけませんね。

f:id:takimasashi:20150502165550j:plain