実は、あっという間だ。

このトラックを見かけたのは昨年（2014年）4月26日のこと。場所は静岡県駿東郡小山町の国道246号線に面した｢道の駅ふじおやま｣です。パーキングスペースの端にとまっているのを見かけ、ユーロナンバーのみの仕様に？？？となり、しげしげと見ていたらハッチが開きウルフガング（Wolfgang Ruso）さんと、カルメリータ（Carmelita）さんが出てきました。ともに68歳のご夫婦で、数年前にミュンヘンを出発、陸路アジアへ南下し、中国、オーストラリアを走破し、日本に上陸したとのことです。MANの4×4トラックはウルフガングさんが仕立てたもので、軍用車風塗装の理由は｢道沿いで泊まることも多いので、とにかく目立たないようにしたかった。日本では想像できないだろうけど、物騒なところもあるから｣とのこと。
　別れ際、彼はこう言いました。｢タキはまだ人生が続くと思っているだろうが、実はあっという間だ。好きなことを楽しめよ｣。日本を北上した後、北米、カナダと回り、旅の最後はアラスカ、とのことでした。今頃、何処にいるのでしょう。