あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

マントンとジャッカルの日

南仏のマントンでジャン・コクトー美術館に寄りました。写真は、市長からの依頼で1950年代に描かれた、市庁舎『結婚の間』の壁画です。ここで式を挙げられたマントンのカップルは実にラッキーですね。そこはイタリアとの国境近くの町。映画、ジャッカルの日(The Day of the Jackal 1973 英仏)で、ジャッカルが白いアルファロメオ ジュリエッタ スパイダーの排気管にドゴール大統領狙撃用特注ライフルを仕込み、越えようとしたあの国境です。ちなみに彼がマダム モンペリエとアヴァンチュールな一夜を過ごすホテル ラ・バスティド(La Bastide de Tourtour)はここからマルセイユ方面に、だいぶ行った先の山間で、今も営業しています。
 こう書いていて思い出したのですが、ジャッカルがイタリア ジェノヴァに、狙撃銃オーダーのため職人を訪ねるシーンで気になることが。テーブルの上のグラフ誌の表紙が、これみよがしにJ.F.ケネディで、おまけに職人は喪章をしています。もちろん何の説明も、ストーリー的絡みもありません。確かに設定はJ.F.ケネディ暗殺があった1963年ですが、制作は1970年代だと思われます。演出の意図がわからず、もう30年以上もひっかかったままです。

f:id:takimasashi:20150607165236j:plain