あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

kawaii

長野県にあった木曽森林鉄道は、最盛期には57支線、総延長400kmを誇ったといいます。昭和50年(1975年)に全線廃業となりましたが、そこで活躍していた車両に見とれてしまいました。切り出した木を山から降ろすための路線なのに、このモーターカーの愛嬌は何でしょう? ナローかつ、メローですらある。これも、もてはやされている日本のkawaiiカルチャーの、源流近くの一端ですね。モーターカーとされていますが、エンジンを搭載した気動車で、レールバスならぬレールカーとも呼ぶべき逸品。仏像ではないのに入魂の感があり、実はその開眼感こそkawaiiの源泉ではないかと気づかされました。
 中山道をなぞる国道19号線を、中央本線薮原駅方面にちょっとそれた先、木曽川沿いにある木祖村郷土館のエントランスに、キュートな彼はいます。

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