あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

憧れの瀬戸内航路

ちょっと気になるフェリーの運航があります。4年前(2011年)、36年ぶりにさんふらわあで復活した、昼の瀬戸内海航路です。神戸発19:00、大分着6:20がデフォルトの平日ダイヤですが、昼の瀬戸内海航路は神戸発10:40、大分着22:00。明治維新後に瀬戸内海を訪れたドイツ人探検家(シルクロードの名付け親でもあります)フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンは、著書にその印象をこう記しました。「広い区域に亙(わた)る優美な景色で、これ以上のものは世界の何処にもないであろう。将来この地方は、世界で最も魅力のある場所の一つとして高い評判をかち得(え)、沢山の人々を引き寄せることであろう」(『支那旅行日記』海老原正雄訳) 大小千余の島々が織りなす素晴らしい景観の中を夜間航行とは、利便の為とはいえ、実に惜しい! 今年のさんふらわあ、昼の瀬戸内航行は既にはじまっており、残すは10月18日(日)と11月15日(日)の2回のみ。きりっと晴れた秋の瀬戸内も、さぞかしいいだろうなあ。
 ところでこのさんふらわあ、今は商船三井グループに商標があり、その航路は北海道から九州までを網羅しています。船体横に描かれた太陽でお馴染みですが、このマーク、岡本太郎の作ではありません。白地に赤のグラフィックが、太陽の塔日本万国博覧会)を彷彿させそんな説が流布したようですが、ちゃんと見ると違いますよね

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