あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

その距離感こそ旅情

旅情にはいつも不意を突かれます。ロサンゼルスのダウンタウンで、赤信号に止められ、目が先に何かを捉えました。日本語の不動産屋さんです。マーク クワタ不動産です。英語のビルボードに囲まれた一角の日本語に、旅情ドーパミンが体中を駆け抜けました。
 よく見れば赤信号の下に、リトルトーキョー、ジャパニーズ・ビレッジプラザのシンボルである櫓(やぐら)の屋根がのぞいています。日本的なものに反応した瞬間「こんなところで」となります。「こんなところ」とはすなわち、日本との距離をはっきり意識できたゆえであり、その距離感こそ旅情の原資です。リトルトーキョーに日本人観光客が多い不思議も、そこに旅情があるからかもしれません

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