菊乃井の時雨めし弁当的な
モナコからラリー・モンテカルロ(Rallye Automobile Monte Carlo)コースへ駆け登ったどこかです。屋根付きのバス停? と思ったら、ホテル各々の道標がまとめられていました。さすが南仏、こういうディスプレイ、うまいなあ。
おや、その向こうに停めたのはFORD モンデオ ST220です。一見フツーのセダンですが、このクルマは名車でした。自分的には21世紀に入ってこれを凌ぐ〝隠れ名車〟にはまだ出会っていません。V6・3リッター+6MTですが、高出力エンジンを載せただけの「羊の皮をかぶった狼」系ではなく、隅々までたっぷりコストをかけて仕立てられた「京都の料亭 菊乃井の時雨めし弁当」的な旨味がありました。日本の路上からこういうクルマが絶え、久しい気がします。大人にならないと判らないだろう、一台です