フィリピンでアイランドホッピングしていたとき。マニラから乗ったプロペラ機は、島の滑走路に勢いよく着陸し、ダートのデッドエンド間際でUターン。窓から外を見ていたら、滑走路の端で車止めのようにたたずむ、古びた聖母マリア像と目が合いました。
飛行機を降り歩いてターミナルへ。そこには体重計と、カウンターがあるきりです。重量にシビアなプロペラ機への搭乗には、人とバゲッジの重量チェックが欠かせず、アナログな体重計が、空港唯一のマシーンです。職員は不在。今まで利用したなかで最もシンプルな空港です。その時、思わず身震いするような、水の香を含んだ冷たい風が吹きました、スコールの気配、濃厚です
