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瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

白亜のゲティ センター

カリフォルニアのロサンゼルス郊外、サンタモニカ(Santa Monica)とマリブ(Malibu)に挟まれた海辺に、パシフィックパリセーズ(Pacific Palisades)というエリアがあります。太平洋を見下ろす断崖の上の高級住宅地ですが、その山沿いの一角に、白亜のゲティセンター(Getty Center Museum)があります。石油王、実業家として知られ、1956年にはフォーチュン誌で世界一の大富豪とされたジャン・ポール・ゲッティ(J. Paul Getty、1892- 1976)の収集した膨大なコレクションを展示する美術館です。このミュージアム、ゲティ本人は生涯足を踏み入れ無かったとか、遺産の大部分をセンターを管理するゲティ財団へと託したため遺族が泥沼の争いをしたとか、いわくには事欠きません。大作主義的ハリウッドのセットのようなリチャード・メイヤー建築といい、とりとめの無いコレクションといい、何らかの狂気を感じざるを得ないミュージアムですが、入場無料でもあり、平日でもそれなりの来場者があるのが救いです。
 実はここ、アートコレクションの他に「カリフォルニアと古代地中海の伝統を吹き込んだ」とされる庭園も、見どころのひとつ。このエキノカクタス系(Echinocactus)の丸サボテンの群れには、ちょっと目をひかれました。草間彌生作品みたいです

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