あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

ターンパイクに今日もおいてけぼり

箱根ターンパイクという、小田原から箱根に駆け上る観光有料道路があります。写真はこの週末に大観山から眺めた芦ノ湖と富士山。日本画のような雲でした。もうすぐターンパイクは桜のトンネルをくぐって走る、美しいワインディングになります。NEXCO中日本の子会社が運営管理、ネーミングライツ制となり「TOYO TIRES ターンパイク」、「MAZDA ターンパイク箱根」を経て現在は「アネスト岩田 ターンパイク箱根」になっていました。アネスト岩田とは、横浜市港北区にあるコンプレッサとスプレーガンの会社だそうです。
 ターンパイクを走るたびに思い出すのは片岡義男さんの『箱根ターンパイクおいてけぼり』という小説。集英社文庫コバルトシリーズから上梓されたのが1978年(昭和53年)ですから、自分は主人公の〝山根秀明くん〟と当時同い年。バイクもおおいに愛していたので、盛大に感化されました。かえすがえすも残念なのが、というか自分の不幸は、両手をミニスカートの腰に当てて立ちふさがってくれる姿のいい若い女教師〝イトー先生〟がいなかったこと。そのやる方ない憤懣(ふんまん)が、やがて40年がたとうとしている今でも、ターンパイクを走るたび小噴火します。セツナイです、ツライです

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