あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

世の中はハミ出すほど広い

 旅先では世の中の広さに、たびたび驚かされます。この丼が運ばれてきたときもそうでした。福井市に本店を置く『ヨーロッパ軒』の丸岡分店でいただきました。カツ丼、と注文したら、ごく当然のようにやって来ました。
 ご飯の上に載っている3枚は、ソースのついたカツです。カツというよりウィンナーシュニッツェル(Wiener Schnitzel:ウィーンの名物料理たる仔牛のカツレツ)、もしくは骨のないコトレッタ アラ ミラネーゼ(Cotoletta alla Milanese:ミラノ風カツレツ)風でもありますが、最も近いのは(豚肉でもあるし)ドイツのシュバイネシュニッツェル(Schweineschnitzel)かも。そう思っていたら、初代ヨーロッパ軒主人はドイツで修業したとのこと。『ヨーロッパ軒』の店名も、それに由来するのだそうです。でも、福井でご飯の上に載ったちょっと和風なしつらえのシュバイネシュニッツェルを丼でいただく、というのはすごく感慨深い。世の中の広さが、丼の中にぎゅっと閉じ込められている気がします。ハミ出してるけど

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