あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

ゆびづめ注意と恵方巻き

 1980年に大学生となった自分が、大学のある大阪に住みはじめ違和感を感じたことのひとつに「ゆびづめ注意」があります。電車やバスの扉付近にある注意書きで、それが指を挟まぬよう注意しましょう、の意と気つくのに、やや時間がかかりました。なんだか語感が恐いなぁ、すごく痛そうだなぁ、取り返しのつかないことになりそうだなぁ、と見かけるたび、ドキっとしました。
 先日大阪で地下鉄に乗った際、脈略無く突然「ゆびづめ……」を思い出し、ドアを確認すれば「扉に注意」の表示のみ。手のイラストがクラシックだし、印刷もかすれ気味で、それすら年季が入っている感じです。後日調べたら、大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)で「ゆびづめ注意」から「扉に注意」にスイッチしたのは1986(昭和61)年とのこと。当時、節分にその年の恵方を向いて無言で巻寿司一本食いすると縁起が良いとされる「恵方巻」にも強い違和感を覚えましたが、今やまさかの全国的メジャーに。……やっぱり「指詰め」は恐すぎたんだろうな

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