あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

風に吹かれて

 閉鎖が解除されたと聞き、ひさしぶりに小網代の森(神奈川県三浦市)を歩きました。木道をとんぼや蝶が頻繁に横切り、草の香を含んだ夏の風が吹き渡ります。蝉はまだのようです。緑にぐんぐん分け入れば山原(やんばる:沖縄本島北部)を歩いているかのよう。
 木道は知床五湖の高架木道や、釧路湿原尾瀬屋久島などがメジャーです。旅先で見かると、時間があれば歩きます。自分にとって、ひとり歩いていると急に寂しくなるのが木道です。何年か前、夏の晴れた日中にベンセ湿原(青森県つがる市)の木道を歩いていたら、いくら進んでもひと気が無く、急にゾゾっとして入口に駐めたオートバイまで早足で戻ったことがあります。なぜ木道には、臆病風が吹くのだろう?

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