あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

やめられないとまらない

三浦半島西岸に栗谷浜(くれはま)という小さな漁港があり、そこから相模湾を右手に佃嵐崎(つくだらし)の方に歩いたところ。磯の岩がハバノリで蛍光グリーンにコーティングされていました。千葉県東部では正月の雑煮に欠かさざるもので、年末に1日のみ設定された漁期に採るものだそうです。以前カヤックに乗っていた頃は、春先に沖の岩礁で波間に揺らいでいるのを見つけると、自分はよくむしゃむしゃ食べました。ひとつまみし始めるとストレート潮味で、やめられないとまらない。
 このハバノリ、春の日差しで育つものと思い込んでいましたが、晩秋に発芽し、冬から春にかけて生育。初夏から夏に海水温が上るにつれ成熟。すると岩から剥がれ外洋を漂い、一生を終えるのだそうです。なかなか美学のある生き方ですね

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