あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

2020-01-01から1年間の記事一覧

夏の足湯、冬の足湯

クッチャロ湖畔キャンプ場(北海道枝幸郡浜頓別町)を出てすぐに見かけた『はまとんべつ温泉 足湯』の看板です。なぜ足が3本? はさておき(しかも何処かで見た気もします)、足を浸してみました。足湯でくつろぐ秘訣は、できるだけどうでも良いことに集中する…

夏日???

読谷(よみたん:沖縄県中頭郡読谷村)の方と話していて、「3月なのにその日は夏日で……」と言ったら「なに、それ?」と聞き返されました。そもそも「夏日」という言葉を知らぬとのこと。最高気温 25℃以上の日をそう呼ぶ、と説明しても全く腑に落ちてない様子です。…

雪と跳ね馬

ホテルの窓、カーテンの向こうが明るくなる気配がないまま7時過ぎにベッドを出ました。電気ケトルで湯沸かししつつ、カーテンを開けば朝から雪です。その日は八戸(Hachinohe:青森県八戸市)から弘前(Hirosaki:青森県弘前市)にクルマで向かう予定。クル…

Kumano Kodo Kokuji-toge Pass

熊野那智大社(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)の神馬です。凜々しくも、ちょっと現代美術風な愛嬌もあります。いつも大社社務所までバイクで上がり、その一隅に駐めさせてもらうので、境内に入ってすぐ右手のこの神馬舎が最初の参拝となります。昨秋、熊野三…

塩尻峠のモワルー オ ショコラ

その日はツーリングの最終日で国道19号線に入ったのは夕方でした。恵那市(岐阜県)に入ったところで日が山に落ち、気温がみるみる下がります。気まぐれに現れる国道沿い温度表示は6℃、4℃、3℃と落ちていき、塩尻(長野県)手前で0℃に。震えが止まりません。…

湯上がりのきゅうり

予定より早めにチェックインできたので、バスタブに湯を張り、どぼん。湯上がりには缶ビール。道の駅の物産コーナーで買ったきゅうりを水洗い。オピネル(のナイフ)で切ったら準備完了。 やはり道の駅にあった四万十ジャコみそをきゅうりにつけていただけば…

ただのキレイな石でした

ちょっと前の話ですが、イタリアのジェノバからミラノに向け、アウトストラーダ(Autostrada) A7をドライブしていたときのこと。日本でいうサービスエリアにあたるアウトグリル(Autogrill )でちょっと休憩。アウトグリルのバールでいただくエスプレッソや…

マルちゃん焼そば3人前198円の不可逆な宿

日本の宿のクオリティと、対価の安さには(GoToTravel抜きにしても)驚かされること、たびたびです。それゆえ今夏オートバイでテント泊ツーリング中には、夜半の雨の憂鬱に「ホテルに部屋とっとけば……」ついついと悔やんだり。堕落の極みですね。 写真は以前…

静謐なシンメトリー

この前泊まった温泉ホテルでは、宴会場を最小単位に仕切り、卓球場として開放していました。コロナで宴会が出来ないいま、いいアイデアだと思います。温泉と卓球は、枝豆ビールのごとき相性だし。 ただ、この部屋を見つけたのがチェックアウト後だったのが残…

「ねじねじ」「こぎこぎ」「てくてく」

10月下旬となった今でも沖縄県那覇市の最高気温は25℃オーバー。まだまだ夏日が続いています。逗子(神奈川県)でも最近は、朝晩は肌寒さを覚えるように。すると反射的に「ああ沖縄はいいよなぁ……」とうらやましく思い出します。では那覇空港に降り立ち何処に…

トラクタの哲学と余生

北海道の羊蹄山をのぞむニセコ町のどこか、たぶん牧場のアイスクリームショップとかにあったトラクタ。牽引している荷台にステップが付いているので、退役しディスプレイとして余生を送っているようです。ちょっと哲学的眼差しのフロッグアイですね。 最近台…

オートバイに乗り、雨を避けるようになりました。サーキット以外で雨好きのライダーに出会ったことがありません。非力でもコントローラブルなマシンなら勝負に加われる、雨を得意とするレーサーはいますが、「よし、今日は待ちに待った雨だ。ツーリングに出か…

真昼のラファイエット・レイルロード

昼にクルマで出かけ、カーラジオをつけたつもりでしたが、流れてきたのはリトルフィート(Little Feat)のラファイエット・レイルロード(LAFAYETTE RAILROAD)。ブルートゥース接続でスマホ音源が優先されたか、と思いましたが、曲が終わると長閑なBGMとと…

月が秋を連れて

中秋の名月に誘われて逗子海岸を歩くと、すっかり秋でした。自分が泳ぐのは一色か材木座なので夏はめったに近寄りませんが、秋の夜の逗子海岸は悪くありません。早朝の逗子海岸もまたいいもので、時々詩人の高橋睦郎さんとすれ違えたりします。 土曜23時から…

「男と、海と」 ゴールデン ベスト!

旅先で視覚的に異郷を強く感じるもののひとつに自分の場合、漁船があります。これはスウェーデンで異郷を感じた瞬間に撮りました。この時はトロルヘッタン(Trollhättan)でサーブの広報車を借り、エーランド島(Öland)までのドライブを取材した覚えがあり…

ポ テ チュウ!

立呑みのカウンターで『ポテトサラダ 300円』を頼んで、その後2杯ほどいただきすっかり忘れた頃、おまちどおさま、とこの皿が出てきました。これは? と聞くと「ポテトサラダです」とのこと。キジムナー? シーサー? 撮ってもいいですか? と聞くと、カウン…

愛の供出

道北の苫前町郷土資料館(北海道苫前郡)に展示されていた習字です。昭和23年の作だそうです。太平洋戦争の終結とともに金属の供出(金属類回収令)が終わり、3年が経ち「今度は愛の供出だ」となったのでしょうか? それが明るい日本に繋がると。 それとも「愛…

ANA 日ノ丸航空

ホテルニューオータニ鳥取のエレベーターに入り、部屋のある階までフロア案内を眺めていて、何かがひっかかりました。『ANA 日ノ丸航空』とは何でしょう? なんとなく、最上階の眺めのいいバーが思い浮かびます。でも『日の丸航空』とは大胆です。人口最少県…

声低そうなキ1567

小樽市総合博物館(北海道)の屋外に展示されていた単線用ラッセル式除雪車、キ1567です。機関車に後押しされ、屋根上のタンクに機関車からの圧縮空気を溜め、左右の除雪翼を空気シリンダで開閉するのだそうです。かっこいいなあ。 この鉄人28号的フォルム、…

眺めのいい机で予告状

オートバイで走り出してすぐに、ああそうだった、と思い出しました。葉書を書かなくては! 数日後に行く予定の食堂に予告状を出さなくては。いつもふらりと訪ねるので「前に言ってから来なさい」と女将さんに笑いながら怒られるからです。 しばらく行ったら右…

和食と洋食

和食と洋食、どちらになさいますか? と聞かれると大抵和食膳をたのむ自分ですが、その朝は朝刊を読みながら食べたいからと洋食をたのみました。 やがてテーブルに運ばれてきたトレイには、数枚の皿。レイアウトにもクオリティにも寸分の隙もありません。こ…

海よ、わが海よ

城ヶ島(神奈川県三浦市)を歩いていたら、岩場沖で消防艇らしき船が放水していました。近くに船影はないので訓練のようです。噴水のようだなと眺めていたら不意に「灰皿の中の火事」「テーブルの上の荒野」といった寺山修司のフレーズが浮かびました。 かつて海…

バーリ空港を走る彼女

ボーディング・ブリッジが切り離され、機体が動き出しふと見ると、職員の方が横に並んで手を振りお辞儀までしています。海外では見た覚えがないので、あれは日本独自の慣習でしょうか。窓外に手を振る人を見ていて思い出すのは、以前イタリアのバーリ空港で…

久高島スルバンにて

久高島は沖縄本島南部東海岸の南城市、安座真港から高速船で約15分、フェリーで約25分で行ける離島。那覇から日帰り可能な神々の島です。沖縄県内でのコロナ感染者が増えていることから、渡島自粛要請がこの8月1日に出されたとのこと。残念です。 写真は集落…

祝 直4クオーター復活のNinja ZX-25R

250cc 4気筒のオートバイが約30年振りに復活します。写真は昨年(2019年)の東京モーターショー、カワサキブースに展示されていたNinja ZX-25R。ほぼこのままのカラーリングで9月10日にリリースされるNinja ZX-25R SE KRT EDITIONのプライスタグは913,000円…

急行 高千穂・桜島

京都鉄道博物館のトワイライトプラザにたたずむ、ちょっと流線型なEF58。この150号機は東京芝浦電機製電気機関車で、1959年生まれだから自分より年上です。EF58で自分が思い出すのは『急行 高千穂・桜島』です。東京駅と西鹿児島駅を往復する客車急行で、門…

風に吹かれて

閉鎖が解除されたと聞き、ひさしぶりに小網代の森(神奈川県三浦市)を歩きました。木道をとんぼや蝶が頻繁に横切り、草の香を含んだ夏の風が吹き渡ります。蝉はまだのようです。緑にぐんぐん分け入れば山原(やんばる:沖縄本島北部)を歩いているかのよう。…

スカレーとフィリップ・ノワレ

横須賀駅(JR 横須賀線)はいまもクラシックな佇まいで、時々散歩がてら利用します。スカ線はここからの下りは単線となるのでホームの端がそのまま改札で、階段がありません。そして駅舎入り口には写真のスカレーが立っています。海上自衛隊の水兵風制服をカ…

『間に合ったね!』

たとえば羽田発の国内線、出発時間が14:00だったら、空港何時着にしますか? 自分は2時間前、12時には居るようにします。最近はたいてい変更不可チケットなので乗り遅れたらアウト。また空港では予期せぬことも多々起こりますし。 写真は那覇空港で見かけた…

それ、お茶請けだから。

梅雨の合間のカラッとした青空に、行きたくなるのは北海道です。オートバイで新潟港まで行き,昼の12時発の新日本海フェリーに乗れば、翌朝4時30分には小樽港着。いま時分の小樽の日の出は午前4時前ですから、夜明けとともに北海道ツーリングを始められます。…