あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

なぎさ通りのユディトⅠ

 鎌倉まで散歩した帰路、逗子駅からなぎさ通りを歩いていたら左手、居酒屋の軒先に作品です。いいえ、シャッター画ではなくその右手、黒い布に被われた案件です。包まれているのは信楽焼のたぬき。そう、まっぱで編み笠を被り少し首をかしげ、右手に徳利、左手に大福帳を持った縁起物のアレです。以前から、ここにたぬきが居るのは知っていました。いつ頃からか黒布で被われていたことも。元旦に何かが気になりよく見たら顔の部分がビニール張りとなっています。チラッとのぞくその表情は、クリムトGustav Klimt 1862-1918)が1901年に描いたユディトⅠのよう。外が見えるようになったのは慶事ですが、呼吸はツラそうです。
 もう一度よくよく眺めれば梱包芸術家として名高いクリスト&ジャン=クロード(Christo&Jeanne-Claude)の初期作品のよう。あ、赤瀬川源平かも! 謹賀新年。

f:id:takimasashi:20190102101042j:plain