あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

2015-01-01から1年間の記事一覧

ここも地の果てアンダルシア

スペイン南部、アンダルシア地方をドライブ。アウトビア(無料の高速道路)が貫く荒涼を延々行けば、ハテここは何処? となります。アリゾナからユタに入るところ、と言われても納得しそうな荒涼です。さりとて砂漠、土漠でもなく、ぽつんぽつんと所在なげに…

下車前途無効

逗子の住まいから名越のトンネルをくぐり、赤木圭一郎之像のある長勝寺の脇から材木座を抜けて光明寺へ。門前から材木座海岸に出て、滑川から鎌倉駅へ。駅からスカ線に乗って逗子駅に戻る、というコースが気に入り、もう散歩歴三年です。今日も午前中、歩い…

ワイキキ慕情

ワイキキ、と聞くと自分はこんな夕景を思い出します。なぜでしょう? 自分的にはこのオレンジの街の灯とワイキキの記憶は、赤坂見附駅と永田町駅のように直結しています。 安宿の低層階泊が多いのですが、何かの具合でこんな高層階の部屋を得ると、まずテラ…

プロヴァンス旅情

プロヴァンス (La Provence)山中で道に迷い、やれやれと、クルマを停めたところにあった案内板です。もう、今日中にモナコ着は無理かも、オートキャンプ場まで800mかぁ、と弱気に。そのオートキャンプ場のグラフィックもさすがプロヴァンス、道を失った目…

温泉街の喫茶店

二度見しました。え、ここに? よく見ればちょっと違う。旅先、山梨県内をうろうろしていて、とある温泉街の奥で見かけました。 お嫌いですか? と聞かれたら「お好きです」と答えざるを得ません

光の国から僕らのために

9年前、2006年の夏に開館したばかりの青森県立美術館を訪ね、青木淳の建築(純白!)やマルク・シャガール によるバレエ「アレコ」の背景画(大きい!)、奈良美智のあおもり犬(デカ!)に興奮しました。そして昭和36年(1961年)生まれの自分の心拍数が最…

旅するロータリー

東京ビッグサイトで開催中の第44回 東京モーターショー(~2015.11/8)のMAZDAブースにいたコスモスポーツです。MAZDAは2012年にロータリーエンジンの生産を終了。今回、2ドアスポーツのコンセプトカー、RX-VISION(アールエックス・ビジョン)アンベールで…

コーストライン

サンフランシスコ近くの少々スノッブなエリアにあった、海辺のパーキング。広がっているのは太平洋で、陸と海の境界には岩が投げやりに並ぶのみ。海が荒れていなければ、双眼鏡からラッコやオットセイが見られるそうです。 こういうコーストラインは日本には…

お新香チャクラ

旅先で、ひょんなことから妙なチャクラが開くことがあります。海外で3,4日過ごし食事に慣れた頃が危ない。例えばランチのテーブルにこんな皿が並んだとき、誰かがボソッと「サラダもいいけど、お新香食べたい」とつぶやいたとします。するとなんということ…

氷川丸

もう何年前になるかわかりませんが氷川丸に泊まったことがあります。とはいえ、さすがに1960年(昭和35年)に 運航を終了したシアトル航路ではなく、その後山下公園に係留されてから。船内一部をユースホステルとしていたことがあったのです。二段か三段ベッ…

500系にて小沢健二&松たか子を

「新幹線:エヴァンゲリオン プロジェクト」の一環で運行開始となる「500 TYPE EVA」が話題です。この500系新幹線によるのぞみが、東京と博多を4時間49分で結んだのは1998年春のこと。今年(2015年)春のダイヤ改正で、最新のN700Aが東京~博多間を最速4時間…

旅の予感に満ちた日々

1970年代の話ですが、スズキからミニクロというバイクが発売されました。50ccと75ccがあり、その50ccの方(形式名でいえばSUZUKI CM50)を友だちが新車で購入。自分は諸般の事情で自転車に甘んじていたので、そのピッカピカの車体をずいぶん眩しく思いました…

垂直ツイン

まだPCも携帯電話もなかった頃の話。ツーリング取材中、オートバイに乗っていた自分はカメラマンのクルマとはぐれ日没を迎え、雨にまで見舞われました。公衆電話からの何度かのやりとりで、編集部を介しカメラマンと連絡がつき、その日は自分が雨宿りしてい…

飛び出し坊やの本場にて

飛び出し坊やの本場、滋賀県近江八幡市で見かけました。もはや、飛びだそうともしていません。「止まれ」とあるから、放つメッセージはそれほど変わりませんが、飛び出し坊やの「動」に対し、静的インパクトに満ちています。 よく見ればプラスチック製漬け物樽の…

サイド バイ サイド

日本製品なのに日本で見かけないもののひとつに、サイド バイ サイド ビークル(Side by Side Vehicle、略:SSV)があります。写真はアメリカのさるリゾートのエントランスで、左のオレンジにはクボタ、右のモスグリーンにはカワサキのエンブレムがありました…

上り? 下り?

東京駅と金沢駅を最短2時間28分で結ぶ北陸新幹線がこの春開通しました。東京から金沢に向かうのが下り、金沢から東京に向かうのが上りです。ところが日本海側を並行して走る北陸自動車は、米原から新潟に向かうのが下り、新潟から米原に向かうのが上り。逆な…

踏んで、踏まれて

鎌倉国宝館で見た『双身歓喜天(かんぎてん)』が忘れられません。象の頭に人の体という男女神が一対となり、向き合い、見つめ合い、抱き合っています。軽く足も踏んでます、踏まれてます。南北朝期の作とされており、青梅聖天(おうめしょうてん:鎌倉市雪…

根府川駅 午後六時過ぎ

久しぶりにヒルトン小田原リゾート&スパを訪ねた帰路、最寄りの根府川駅へ。東海道線の駅ながらクラシックな佇まいのままで、昼間は改札越しに相模湾が見えます。 駅に着いたのは午後六時過ぎ。もう人影まばらで、深夜と紛うばかりの雰囲気でした。東海道線…

ピックアップトラック

国内どこに行っても、それほどクルマは変わりません。ナンバープレートの地名表記を見ないとそのクルマのホームが何処なのか判らないし、判ったからといって「なるほどなあ」と腑に落ちたりもしません。唯一の例外が、軽トラックです。 軽トラには荷台ご当地カ…

男はつらいよ

アメリカ滞在中、砂漠の中の人造湖の艀(はしけ)にハレット(Hallett)のボートが係留されていました。その日の気温は100℃オーバー。摂氏でいえば36℃を超えています。なのにオーナーは冷えたミネラルウオーターを一口飲み、メーターパネルの上にポンと置い…

ポスト ランチ インにて

サンフランシスコから太平洋を右手に、120マイル (190km)ほど南下したビッグ サー(Big Sur)、海をのぞむ高台にあるポスト ランチ イン(Post Ranch Inn)は1000エーカーに30棟を散りばめたリゾート。いわゆる全室離れで、ひと月単位のステイも多いとか。そ…

MAZDA Roadsterターンパイク箱根

いわゆる箱根ターンパイク(turnpike)の大観山駐車場から見た芦ノ湖と富士山です。このターンパイクという名称、アメリカで道路所有者がpike (遮断棒)で道をふさぎ,料金を払った人にのみそれを turn させて通したことからきているそうです。F1、ルマンでレ…

これは地球車です

ルート66を走っていたときのこと。米 アリゾナ州北西部(米)キングマン(Kingman)の近くで道の撮影をしていたら、FORD Eシリーズのモーターホームの集団が現れました。完成車のコンボイ納車? かと思いましたがドアから出てきた人々を見たら、ツアーのよう…

東京湾フェリー劇場

夕方、金谷港(千葉県富津市)から東京湾フェリーのかなや丸に乗り、ブリッジ後方のデッキにいたら、目の前を左から右に、大きな船が横切りました。その大きさ、近さはちょっとした見物です。東京湾フェリーは大船に遭遇すると「えー、只今本船の前を横切って…

いきなりのセスナ

いきなりのセスナに驚きました。離陸というより着陸っぽい機体角度にもドキっとしました。それにしてもかなり情報過多な景色、チラシのようです。ショールーム上の看板にはトヨタ、ホンダ、ニッサン(順番がリアル)が仲良く並んでいますが、フィット、マー…

トゥルー ロマンス、ノー カントリー、テルマ&ルイーズ

アメリカを舞台とした映画を見ていて「あれ? このモーテル泊まったことあるような気がする」と思ったこと、ありませんか? 自分はよくあります。日本映画の木造二階建アパートと、キャラが似てます。ごくありきたりの、誰もが共感できる典型的なそれが、問答…

具象 vs. 抽象

長野県、ビーナスラインのパーキングエリアにあった案内板です。たしか三ヶ峰駐車場とか、三峰茶屋とかと呼ばれていました。そこは八島ヶ原湿原から美ヶ原高原に行く途中、秋晴れの日には車山、蓼科山、八ヶ岳はもちろん、美ヶ原高原、浅間山まで望める展望…

うまくのれたかな

鎌倉の材木座に光明寺というお寺があります。お寺の三門を出てまっすぐ進むと国道134号線をくぐり、材木座海岸に出ます。そこに脱ぎ置かれていたビーチサンダルの数々。時代でしょうか、海での荒行にのぞむ修行僧たちの履き物も最近はビビットに……冗談です(…

ふたたび荒野へ

おや、銘品ですね。オートバイで走っていて、昼に入った食堂。短冊で並んだメニューにさんざん翻弄され、結局はカツ丼。朝早く出てきたので腹は、減ったどころではなく、澄み切っています。地球に月があるように、丼にはお新香です。それがまたやけに美味。…

ポルトガル海上帝国の残り香を

滑走路に向かって移動中、窓から見えたTAP ポルトガル航空。今はもうモダンなペイントになってしまいましたが、ちょっと前までこんなかんじでした。TAPとは Transportes Aéreos Portuguesesの略で、国営のナショナル フラッグ キャリアです。日本では見ませ…