中尊寺のカエル
平泉中尊寺(岩手県西磐井郡平泉町)境内、本堂と大日堂にはさまれて峯薬師堂(みねやくしどう)があります。「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」と、絵馬が訴えてくるので、すぐにわかります。薬師如来座像がまつられていて、目にご利益があるのだそうです。その絵馬の並びは、ちょっとつげ義春の『ねじ式』っぽい。
お堂の前には狛犬ではなくカエルが鎮座していて、やはり目がパッチリ。風雪に耐え時代を帯びていて、なんだか霊験あらたかなたたずまい。真一文字の口元も凜々しく、潤みがち、黒目がちな目に何事か訴えられました
ビバ!メキシコ 2018
アルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuarón)が監督した映画『ローマ』(Roma) が第75回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を穫ったとのこと。『天国の口、終りの楽園。』(Y TU MAMA TAMBIEN:AND YOUR MOTHER TOO / 2001 メキシコ)、『ゼロ・グラビティ』(Gravity / 2013 米)でアルフォンソ監督贔屓となった自分としては『ローマ』、楽しみです。『天国の口、終りの楽園。』にも『ゼロ・グラビティ』にも海のシーンがあり、それがとてもいいハイライトでした。地球は水の星だと実感でき、うれしく感動しました。
ところで。いま話題の『カメラをとめるな!』をハリウッドでリメイクするなら、自分的には、やっぱりアルフォンソ・キュアロン監督推しです。水まわりシーン抜きでもいいから、観てみたい。なんか壮大で凄い作品になりそうな気がします
美味しいときにやめときな。
富士山のまわりを標高高めに走るのは、夏の日帰りツーリングの俺様的定番。昼食は富士宮の『むめさん』に寄りました。かつて、全部は食べきれないな、と躊躇していたら鉄板越し、焼きそばを焼いているおばさんがボソッと「美味しいときにやめときな」。言われた瞬間、ああ西部劇のバーみたいだ、とジーンとしました。以来(食事中に限らず)何かに躊躇するたび「美味しいときにやめときな。」を思い出すようになり、自分の金言として大切にしています。
しかし夏の『むめさん』のカウンター席は暑い。鉄板からの熱風がもろに顔に当たること、しばしば。そうだったそうだった、夏の『むめさん』は暑いんだ、と注文してから思い出しました。ご馳走様でした
バスをパリではブスと言います
パリで歩き疲れたら、ついつい面白くてうろうろし続け気がついたらヘトヘトだったら、ダブルデッカーの2階席、斜め上から街を見渡せるBig Bus Parisがお薦めです。
循環していて乗り降り自由。最初に見かけたときは、ちょっと馬鹿にして見過ごしていましたが、一度乗ったらとりこになりました。パリ凱旋を果たした気分にさせてくれます。ナイトツアーも良かった。いま時分は特にいいだろうなぁ
生け花
炎天下、神社境内木陰の静寂をみつけ、ひと休み。ベンチに腰掛け足元に視線を落とすと、なかなかの景色。花が生けてありました。
文字はありませんが詩のようです
スティーヴ・マックィーン@岐阜
長住町(岐阜市)のホテルリソル岐阜に泊まった翌朝、近所の金町7丁目を散歩していたら繁盛しているオートバイショップが。その壁にピンナップされていたスティーヴ・マックィーン(Steve McQueen)と目が合いました。色褪せ具合がいいですね。
シェリル・クロウ(Sheryl Crow)2002年のヒット曲〝Steve McQueen〟イントロのギターが聴こえそうです
蛍光灯のシャンデリア
大阪市営地下鉄は今年4月の事業譲渡により〝大阪メトロ〟となったとのこと。久しぶりに御堂筋線で天王寺駅に降りたら、学生としてここらへんをうろうろしてい40年近く前と、様子がそれほど変わっていません。この駅には実にいろいろな思い出があり、しばし蛍光灯のシャンデリアを見詰めてしまいました。
大学卒業後の1980年代半ば、発売されたばかりの世界初のオートフォーカス一眼レフ、ミノルタα7000を入れたバッグが網棚から無くなっていることに気がついたのもこの駅でした。カメラは徳間書店の二輪雑誌編集部が購入し、卸したばかりの備品。しかも松屋町筋のバイク街を取材した最後のフジクロームも入ったままで、呆然。その33年前の呆然も、この蛍光灯のシャンデリアは見ていたはずです