あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

トワ・エ・モワは秋冬もの

 海の家撤収の逗子海岸に夕方行けば、〽いまはもう秋♪ です。トワ・エ・モワ ですね。歌詞は、〽誰もいないうみ♪ と続きますが、夕方の逗子海岸は適度に人が居て、立ったり座ったり犬を散歩させたりしながら、それぞれ夕日を観ています。
 ところでトワ・エ・モワとは仏語、Toi et Moiだったんですね。英語ならYou and Me、つまり〝あなたとわたし〟。トワ・エ・モワには1972年の札幌オリンピック のテーマ曲「虹と雪のバラード」というヒット曲(名曲ですね)もあります。例年、もうそろそろ半袖も終わりかもな、という頃にふと思い出します。自分的にはトワ・エ・モワは、秋冬ものです

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中尊寺のカエル

 平泉中尊寺岩手県西磐井郡平泉町)境内、本堂と大日堂にはさまれて峯薬師堂(みねやくしどう)があります。「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」「め」と、絵馬が訴えてくるので、すぐにわかります。薬師如来座像がまつられていて、目にご利益があるのだそうです。その絵馬の並びは、ちょっとつげ義春の『ねじ式』っぽい。
 お堂の前には狛犬ではなくカエルが鎮座していて、やはり目がパッチリ。風雪に耐え時代を帯びていて、なんだか霊験あらたかなたたずまい。真一文字の口元も凜々しく、潤みがち、黒目がちな目に何事か訴えられました

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ビバ!メキシコ 2018

 アルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuarón)が監督した映画『ローマ』(Roma) が第75回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を穫ったとのこと。『天国の口、終りの楽園。』(Y TU MAMA TAMBIEN:AND YOUR MOTHER TOO / 2001 メキシコ)、『ゼロ・グラビティ』(Gravity / 2013 米)でアルフォンソ監督贔屓となった自分としては『ローマ』、楽しみです。『天国の口、終りの楽園。』にも『ゼロ・グラビティ』にも海のシーンがあり、それがとてもいいハイライトでした。地球は水の星だと実感でき、うれしく感動しました。
 ところで。いま話題の『カメラをとめるな!』をハリウッドでリメイクするなら、自分的には、やっぱりアルフォンソ・キュアロン監督推しです。水まわりシーン抜きでもいいから、観てみたい。なんか壮大で凄い作品になりそうな気がします

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離陸と着陸

 離陸して着陸するまでの間は、ちょっと重力から解放されている気がします。機内食は濃いめの味付けがデフォルトだし、機内で日本公開前の映画を観ておおいに感動し、映画館で再度観たらなんとも退屈だった、こともあります。気圧が落ちているからばかりとは思えません。離陸は天に召される瞬間、着陸は生を授かる瞬間のようです。
 離陸時のしがらみから解き放たれる感も良いですが、やはり着陸時のワクワクが格別。たまに切羽詰まるとフライト中、機内で原稿を打つ(PCに)こともありますが、たいていヘンにHiな文章で、地上で大幅に打ち直すことになります

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美味しいときにやめときな。

 富士山のまわりを標高高めに走るのは、夏の日帰りツーリングの俺様的定番。昼食は富士宮の『むめさん』に寄りました。かつて、全部は食べきれないな、と躊躇していたら鉄板越し、焼きそばを焼いているおばさんがボソッと「美味しいときにやめときな」。言われた瞬間、ああ西部劇のバーみたいだ、とジーンとしました。以来(食事中に限らず)何かに躊躇するたび「美味しいときにやめときな。」を思い出すようになり、自分の金言として大切にしています。
 しかし夏の『むめさん』のカウンター席は暑い。鉄板からの熱風がもろに顔に当たること、しばしば。そうだったそうだった、夏の『むめさん』は暑いんだ、と注文してから思い出しました。ご馳走様でした

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Singapore Style Chicken Rice@Blue Moon

 今年は一度もブルームーン(Blue Moon:葉山 一色海岸の海の家)に行ってなかったので、お昼に行ってきました。シンガポール風チキンライス 1,000円です。海はちょっと波があって、海水浴が気持ちよさそう。
 一色海岸はいいですね。だらっと力が抜けます。いつもなにかしら風が吹いています

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バスをパリではブスと言います

 パリで歩き疲れたら、ついつい面白くてうろうろし続け気がついたらヘトヘトだったら、ダブルデッカーの2階席、斜め上から街を見渡せるBig Bus Parisがお薦めです。
 循環していて乗り降り自由。最初に見かけたときは、ちょっと馬鹿にして見過ごしていましたが、一度乗ったらとりこになりました。パリ凱旋を果たした気分にさせてくれます。ナイトツアーも良かった。いま時分は特にいいだろうなぁ

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友釣れる

 郡上八幡岐阜県郡上市)の街を歩いていて見かけました。〝あいさつは おとりになって 友釣れる〟平成三十年度 挨拶運動推進標語 小学生子供部門賞のようです。
 なんかうまいこというなぁ。うまいばかりでなくさすが郡上、鮎の本場だけのことはあるなあ

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スティーヴ・マックィーン@岐阜

長住町(岐阜市)のホテルリソル岐阜に泊まった翌朝、近所の金町7丁目を散歩していたら繁盛しているオートバイショップが。その壁にピンナップされていたスティーヴ・マックィーン(Steve McQueen)と目が合いました。色褪せ具合がいいですね。
 シェリル・クロウSheryl Crow)2002年のヒット曲〝Steve McQueen〟イントロのギターが聴こえそうです

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郡上、雨上がりの夜空に。

 昨晩は郡上の徹夜踊り(岐阜県郡上市)最終日。警報が出るほどの雨でしたが、午後8時の始まり前にピタリと止み、さすがです。雨上がりの夜空に、はるこま、はるこま! が吸い込まれていきました。
 昨晩の徹夜踊り会場は本町で、宗祇水横の地酒を扱う平野本店裏手には『徹夜ビアホール』も。実にナイスです

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@日田 御幸通り

 大分県日田市豆田の御幸通り商店街を北上すると、花月川に架かる御幸橋手前に『左官大工道具石丸屋』があります。店頭にはほうき、ざる、籠、麦藁帽、各種桶、風呂道具などが見目麗(みめうるわ)しく配置されていました。それにしても、建物が実に味わい深い。
 雨戸や戸袋の朽ち具合といい、屋根の直しといい、丸ごと民芸運動調です。天然っぽくもあり、海洋堂ジオラマ風でもあり、大いにそそられました。天然セルフ コスプレかもしれません。ごく普通に商店街に馴染んでいるのがいいですね

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夏の只中で夏を頬張る

 はじめて秋田県湯沢市のきのこ屋に行ったのは、13年前のこと。KAWASAKI Z650LTDで東北ツーリングに出かけ、雨のなか露天風呂のある木地山キャンプ場にひとり野営。晴れた翌日、国道108号線に出て右折。その先すぐの左手に食堂らしき店の暖簾に『きのこ屋』と大きくあるのを見て、入りました。
 今年も行きました。東北自動車道を古川ICで降りて国道47号線から108号線線へ。きのこ屋は山菜もキノコもいいのですが、写真のデザート、トマトの甘露蒸しが絶品です。ああ自分はいま夏の只中にいて夏を頬張っている、と心も体も喜びます

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蛍光灯のシャンデリア

 大阪市営地下鉄は今年4月の事業譲渡により〝大阪メトロ〟となったとのこと。久しぶりに御堂筋線天王寺駅に降りたら、学生としてここらへんをうろうろしてい40年近く前と、様子がそれほど変わっていません。この駅には実にいろいろな思い出があり、しばし蛍光灯のシャンデリアを見詰めてしまいました。
 大学卒業後の1980年代半ば、発売されたばかりの世界初のオートフォーカス一眼レフ、ミノルタα7000を入れたバッグが網棚から無くなっていることに気がついたのもこの駅でした。カメラは徳間書店の二輪雑誌編集部が購入し、卸したばかりの備品。しかも松屋町筋のバイク街を取材した最後のフジクロームも入ったままで、呆然。その33年前の呆然も、この蛍光灯のシャンデリアは見ていたはずです

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月光仮面とサタンの爪

 今年の青森ねぶた祭りで話題になったのが写真の〝月光仮面とサタンの爪〟でした。赤いマントを広げ大見得を切る月光仮面もいいですが、左のサタンの爪(本当に凄い爪!)のインパクトもなかなかです。
 過去、ねぶたには「スター・ウォーズ」や「ラブライブ!」、「ウルトラセブンエレキング」もありました。自分的には以前、青森県立美術館で開催された〝成田亨ウルトラマン大回顧展〟で観た、繭玉にのって浮かぶカネゴンや、虚空を見詰めるピグモンのねぶたが見てみたい

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