あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

2018-01-01から1年間の記事一覧

エルビスと歩く夏の始まり

晴れた土曜日は午前7寺20分から始まるNHK FMのウィークエンドサンシャインを聴きながら散歩。今日のプレスリー特集も、なかなかよかった。光明寺にお参りしたら、山門を出てまっすぐ材木座海岸に。 国道134号線のアンダーパスをくぐれば、砂浜眩しく、朝から…

旅の宿。21世紀初期ver.

民宿で夕飯の際、ビールをたのんだら小鉢がついてきました。蛸です。そういえばそこ天草(熊本県)の漁港には、素焼きレンガ色の蛸壺が無数に転がっていました。予想外にタコは柔らか。アズキっぽい香りで甘く、なんだか物凄く美味い。 夕食前に入った風呂は…

87年前の趣味の鮎釣り

調べ物をするとき自分はよく「カーリル」という書籍検索サイトを利用します。登録した図書館の蔵書を一括してキーワード検索できるからです。先日記事を書くため「鮎」を検索したところ、鎌倉中央図書館に「趣味の鮎釣り」というタイトルがありました。そのままWeb…

ナッチャンworld乗船記

函館港を母港とするナッチャンworldが久里浜港に来ました。青森-函館間に就航した当時から気になっていたこのウェーブ・ピアーサー(Wave piercer)高速フェリーに、はじめて(係留中のみですが)乗船。 全長 112m、全幅 30.5m、総トン数 10,712tながら、モ…

るもいハレ 午前午後とも0%

朝起きて「ああホテルか」と目に入った天井に思い、時間があればバスタブに湯を張ります。TVをつけ、昨夜から大きな事件が起きていないか、今日の天気の予報はどうか、部屋のなかをうろうろしながら確かめます。カメラやハンディカム、PC、ICレコーダー、予備…

ウエルカム名古屋、ハロー矢場とん

とんかつも名古屋まで行けばみそカツとなります。矢場とん、いいですね。このマスコッキャラクターがとてもいい。「横綱ぶた」というそうです。目が虚空を見ていて、グレゴリー青山さんの漫画に出てきそうです。 矢場町本店(名古屋市中区大須)の前を通ると…

ひげのとんかつ 青い塔

中央自動車道を走っていて伊那IC(長野県伊那市)を通る予定があれば、たいてい降りて、ここでソースかつ丼(ロースかつ丼)をいただきます。もちろん旨いからですが、この看板見たさ、というのもごく微量あります。 なぜ「ひげのとんかつ」? なぜ「青い塔」? …

石田英司 × 原節子

トヨタ博物館(愛知県長久手市)の入口には1963年製のTOYOTA ボンネットバス FB80型が展示されています。インドネシアで活躍した車輌をレストアした個体で、行き先表示は『トヨタ博物館』。乗り込みシートに腰掛けることも可能で、運転席上部には写真のネー…

心太ライダー

ひさしぶりにオートバイで出かけ、昼食は伊豆漁協仁科支所直売所『沖あがり食堂』にて、写真の「いか様丼」。ネーミングにやや難ありですが、イケます。ただし自分の目的は、その後にいただくところてん(一杯100円)です。これが超絶旨い。私が静岡生まれだ…

午前10時前には的矢湾大橋を

ツーリングというのは案外難しいもので、夏がいいかといえば、まぁいいのだけれど暑すぎるとどうもいけない。冬場は冷え込むと歯がガチガチと震えひたすらツラくなりこれもいけない。路面が凍結していないか目を凝らしての峠越えなどシリアスで、温泉、熱燗…

自分調べ、オレ限定のBMW Urban G/S

2018年春時点で、最も気になっていた1台がこのBMW Motorrad R nineT Urban G/Sだった。まあ「自分調べ、オレ限定」ではありますが。だから跨がったときはドキドキした。38年前、新車のYAMAHA RZ250にはじめて跨がった、あの夏の日のように。 ところが走り出し…

BMW R1200RT Spezialの宿命

かつてボクサーツインといえば、BMW R100RSだった。スマホはおろか、ケータイもネットもなかったほんの30年ほど前の話だ。当時二輪誌編集者だった自分はある日、先輩編集者の「R100RSは、いいんだよ」とのつぶやきを聞き、じゃあ時期マシンはそれですか? と返…

贅沢恐竜、BMW K1600 Grand America

BMW K1600 Grand Americaがもし横浜トリエンナーレの会場にあったら、会期中に横浜美術館のエントランスに置かれてたりしたら、コンテンポラリーアート作品だと誰もが信じ疑わない気がする。オートバイにしてはあまりに異形、巨大だ。間違ってどこかのボタン…

求む、アン王女仕様。

走り出し、信号に停められるたび、コケそうになほどにステップボードが高い。国産おもてなし系スクーターになれた足には、敷居高めだ。思い出してみれば、ステップが高く重心が低いのはベスパの持ち味。ただし、水冷4ストローク SOHC 4バルブ 単気筒 278ccエ…

路傍のレジェンド

岐阜市内を名鉄岐阜駅から柳ヶ瀬に向かって散歩中、見かけたハーレーのフラッドヘッド。1930年代のモデルが、現行モデルとそれほど変わっていないことを教えてくれています。 春というより初夏の夕日のなか、そろそろビールでも、あてどなくぶらぶらしていて…

鮎のぼり、一夜干し風

鯉のぼりが空を泳ぎだせば春たけなわ。カツオのぼり、もありますね。零戦的な鯉のぼりに比べ、雷電的なカツオのぼりは流体力学的にもスタイリッシュで、ブルー基調のカラーリングは春空に映えます。 写真は岐阜県岐阜市の長良川沿いで見かけた鮎のぼり。春風…

「子どもの」いらないんじゃね?

オートバイの話をしばらく続けちょっと肩が凝ってきたので、神奈川県立近代美術館 葉山で「ブルーノ・ムナーリ」展を観てきました。その呼び込みのフレーズがなかなか良かったので、引用します。「画家、彫刻家、グラフィック・デザイナー、インダストリアル…

Indian Scoutの男前

乗りやすい! と、驚いた。拍子抜けしたと言ってもいい。低く、ぎっしりと身入りのいい筋肉質な風貌から想像した乗り味とだいぶ違う。まずエンジンがいい。回転は頭打ちになることなく、のびやか。例えば前車の追い抜きに、瞬時加速を得るべく少々無理なシフ…

TRIUMPH BONNEVILLE BOBBER BLACKの大脱走

もし街頭インタビューでマイクを向けられ「何世代ですか?」と問われたら、自分は〝大脱走世代〟と答えると思う。人間形成は、ほぼ映画『大脱走』(The Great Escape 米 1963)によって成された。映画館で観た記憶は無く、小学生の自分はテレビで繰り返し観…

Ducati XDiavel Sの深淵

ドゥカティ(Ducati)のディアベル(DIAVEL)を初めて目の当たりにしたのは、2011年の東京モーターショーでのこと。ドゥカティブースではなく、メルセデスブースでした。その前年にドゥカティとAMGは、共同マーケティングのためにパートナーシップを締結。デ…

H-D FORTY-EIGHTのツンデレ

オートバイとは艶めかしいもの。中学生で恋い焦がれた自分は、今でもドキッとすることがある。例えばこのH-D FORTY-EIGHT 115th ANNIVERSARYのウエストとか。ガソリンタンクとシートの間が実に艶めかしい。フレーム越しにゴツいシリンダーヘッドが丸見えで、…

H-D SPORT GLIDEの洗練

2016年にローンチされた新エンジン、排気量1,745ccの「ミルウォーキーエイト107」が素晴らしい。パワフルはパワフル、だがそれよりも洗練の度合いが超絶高い。そのバイブレーションで、だいたい00km/hぐらいかな? とスピードメーターに目をやれば、驚愕の数…

モトグッチ V7 Ⅲストーンの一徹

ああモトグッチだ! ちょっと震えてしまったのは、大磯から西湘バイパスにのってアクセルグリップをひねった2秒後。バルン、バル、バッ、バッバッバッバッバッバーッッッッッッと、いかにもモトグッチ的な定規で太い直線を引くごとき加速。OHV・Vツイン 744c…

まもなく弘明寺、ぐみょうじです

京急電車に乗って弘明寺に行きました。写真は駅から大岡川に向かって下った先、弘明寺かんのん通りの中華料理店。まるで白夜書房が1980年代に出していた月刊誌『写真時代』の巻頭グラビアです。実存写真時代の店。まあ弘明寺商店街全体もかなり写真時代テイ…

「特牛」と書いて「こっとい」と読む。

川棚温泉(山口県下関市豊浦町)の川棚グランドホテルに一泊した後、日本海を左手に国道191号線、北浦街道を東へ。途中、角島大橋に立ち寄ってから、写真の元乃隅稲成神社(もとのすみいなりじんじゃ)に着きました。先にある大鳥居上部には賽銭箱が置かれてい…

エルカミーノか、ランチェロか?

旅の途中、フェニックス(Phoenix、State of Arizona)郊外で朝食を済ませ店を出たら、駐まっていました。はて、エルカミーノ(Chevrolet El Camino)か、ランチェロ(Ford Ranchero)か? 朝から日差しの強い、からりと明るい荒野にあるべきクルマです。 ナ…

わたしの東京モーターサイクルショー

東京ビッグサイトで開催となった東京モーターサイクルショー 2018に行ってきました。ヤマハがトライアル世界選手権Eクラスに参戦させる電動コンペティション トライアルマシン「TY-E」や、ホンダからリリース決定となった「スーパーカブC125」、「モンキー125」な…

プロローグ? それともエンディング?

年に数度、気が向くと逗子(神奈川県)の自宅から江ノ島あたりまで歩きます。道草しながら三、四時間かけ、たいてい何処かでビールでもいただき、江ノ電、横須賀線と乗り継ぎ帰ります。 写真はそんな散歩中、稲村ヶ崎の先、家と家にはさまれた空き地で撮りま…

ターンパイクに今日もおいてけぼり

箱根ターンパイクという、小田原から箱根に駆け上る観光有料道路があります。写真はこの週末に大観山から眺めた芦ノ湖と富士山。日本画のような雲でした。もうすぐターンパイクは桜のトンネルをくぐって走る、美しいワインディングになります。NEXCO中日本の…

男坂、女坂

大山詣をカジュアルにする大山ケーブル(神奈川県伊勢原市)のきっぷです。今やレアな硬券です。発券時既に単純な四角い切欠きの鋏が入っていました。紙質は硬めですが、国鉄の硬券のような厚みはなく、どちらかといえば子供鉄道のおもちゃのきっぷに近い感…