あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

ミニ トレール

高校2年の初夏。125ccに乗っている友だちの友だちから買った原付、YAMAHAミニトレ。ちょっと怪しい、ミニトレ。「いくら?」「いくら持ってきた?」「1万5千円(うそ、ほんとは2万5千円持ってる)」「なら1万円」「え、いいの?」。よく見たら、刻印もキーも塗装も、すべて怪しかった。

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でも気にしない。欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて、欲しくて仕方がなかったから。さっそくツーリングだ。学校も世間も家も、三ナイ運動(バイクを「買わせない」「運転させない」「免許を取らせない」)推進強硬派で、それは掟破り。そしてクラッチ操作も、ギアチェンジもおぼつかず、学校に行くふりをしての出発だから、装備もほぼなし。見つかれば退学だからスリルも満点。
 帰って来る頃には、かき上げ4速ギアも足元見ずに、滑らかに。公道デビュー、人生初給油(ガソリンスタンドデビュー)もそつなくこなし、もういっぱしの大人だなあ。

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それは間違いなく、旅でした。自分が、もう自分の思った通りに何処にでも行ける、と実感。ミニトレは真っ赤に塗られていました。給油時にタンクの口からガソリンをこぼしたら、塗装が溶け元のシルバーがのぞき、ちょっとブルーに。でも愛してるぜ、YAMAHAミニトレ。

 ミニトレはミニ トレールの略。ヤマハトレール DT-1という250ccバイクの縮小コピー的スタイリングだったから、ミニ トレール。「振り向けば 道が出来てる ミニだけど」

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