あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

安楽椅子

群馬県谷川温泉の旅館にあった籐椅子です。浴衣で座れば窓の向こうに谷川岳が。湯上がりにこれほどふさわしい椅子、ちょっと見当たりません。以前の畳や板の間で構成された家には大抵籐椅子があり、お年寄りが腰掛けていると実に絵になりました、冬には座布団や毛布、膝掛け等を合わせ、ソファー風になったり。そういえば安楽椅子、という言葉もあったなあ。

 3年前に富士スピードウェイで開催されたVWフェスト2014で、初めてワイヤーフレームボディーのVWビートルを見たのですが、あれは籐椅子ならぬ〝籐車〟のようでした。白いスチール製ワイヤーフレームで唐草模様に編み込まれたそれは、まるでVWビートルの骨格標本のよう。メキシコオリンピック(1968年)セレモニーのためにVWメキシコが、タイプ1ビートルをベースにつくったモデルのレプリカ、とのことでした。次回のオリンピックセレモニーでは是非、籐で編まれたプリウスを見たいものです。それにしても、こういう椅子に強く心惹かれるとは、そういうお年頃になったということなのだろうなあ

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