あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

生マグロの至福

 オートバイで走り続けていると、腹は空いているのに、何か食べるのがとても面倒に思えてくることが多々あります。バイクをとめ、グローブをとりヘルメットを外しジャケットを脱ぎ、財布を持って知らない店に入り、知らない人々に囲まれてひとり食事をするのが、とてつもなく億劫です。だったら、走り続けよう。雨ともなるとなおさらで、秋に和歌山を走っていたときもそうでした。朝食を五條(奈良県)のコンビニで済ませ、昼食抜きで那智勝浦(和歌山県)で走り、雨のなか港のホテルへ。脱いだレインウエアを部屋に干し荷をを解くと、猛烈な空腹感の逆襲にあいフラフラと外へ。鮪(まぐろ)の湯、という足湯の傍らにある勝浦漁港にぎわい市場に入ったら、生マグロとサンマ寿司を売っていたので迷わず手にして、一目散にテラス席へ。
 いつの間にか雨は上がっていました。改めて見れば、マグロの切り幅が豪快で、いかにも那智勝浦。係留された延縄漁船、宮崎県門川町からおいでの第八長久丸に敬意を表しそのお尻を眺めつつ、いただきます!……ああ、美味しゅうございました

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