あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

ミイラのようなマリブツー

 夕日の頃、逗子湾をカヤックが横切っています。自分もかつてカヤックを持っていました。マリブオーシャンカヤック(Malibu Ocean Kayak)社製のマリブツー(Malibu Two)というポリエチレン艇で、発売直後のそれをカリフォルニアのニューポートビーチ(Newport Beach,California)の店先で見つけ、購入しました。店がコーティング紙とラップでグルグル巻きにし、レンタカーの屋根に固定してくれたのですが、帰国は翌朝のフライト。モーテルに着いて、さて誰でも入れるパーキングに駐めたレンタカーのルーフに載せたままでいいのか? という門題に直面しました。フロントで、たぶん研修生かアルバイトだと思われる若いスタッフに相談すると「全然問題ない!ここに持ってきて」とのこと。ルーフから降ろしなんとか入れると、彼女はその大きさに「ウッウー!」と、小さくうなってからニッコリ「問題ありません」。おかげでその夜はぐっすり眠れました。
 翌朝、二階の部屋から中庭のプールを眺めたら、見覚えのあるものが……。自分のカヤックでした。さすがに邪魔になり「カヤックだったら、浮かべとけ」となったのでしょう。パッケージがズブズブになったそれを、ふたたびクルマのルーフに固定するのは、ひと仕事。もちろん空港でも一悶着ありました。現在自分はカヤックを見ると、あの朝のモーテルのプールに、梱包されたまま所在なげに浮かんでいた、エジプトのミイラのようなマリブツーを思い出します

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腰掛け列車を待ちながら

国鉄時代に駅のベンチがプラスチック化。と同時に、ひと席ずつが独立したバケットタイプになりました。常にホームに人が絶えない都心部でこそ機能的なユニバーサルデザインですが、郊外の駅だとちょっと……。お一人様感が強調され、なんだかとても寂しくなります。冬は冷たいし。
 JR横須賀線北鎌倉駅(神奈川県鎌倉市)の上りホームには、大ぶりの木のベンチがまだあります。さすが円覚寺境内にある駅だなぁと、そのベンチを車中から見かけるたび、自分はうれしくなります

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フレディ(スペンサー)もびっくり!

逗子駅(神奈川県逗子市)の東口、海側の改札を出て右手に進み道を渡った先、スターバックスコーヒーの上に『舶来屋』というセレクトショップがあります。その入口に、このマシンはあります。HONDA NS500の、驚くべサイドカー仕様! F・スペンサーは③とか⑩とか①だったし、片山敬済は⑧だったし、⑦といえばB・シーンだったし。W・ガードナーが⑦を付けて走ったのはロスマンズカラーのNSRだったしなぁ。そういえば、カウル上部のグリーンのラインも怪しげです。フロントブレーキはインボードディスク風。時代は合ってますが、ワークスGPマシンには無かった気がします。そういえば1996年シーズンまではWGPサイドカークラスもあったなぁ、と懐かしくなったり。
 まだ可動するマシンなので、腕におぼえのあるライダーは是非。隣にはPORSCHE 959もあります。パリダカ仕様なのか、ル マン仕様の961なのかはちょっと不明。なにしろオープントップに改造されていますから。21世紀生まれの子どもが、1980年代の名車を楽しんでいるのを見かけると、自分は心中ほくそ笑みます

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清々しい力餅屋

名越えの切り通し下のトンネル(県道でいえば311号線)をくぐって逗子から歩いて(神奈川県)鎌倉に入り、長勝寺脇から来迎寺、五所神社とまわり、光明寺へ。除夜の鐘に集まった人たちのために炊いたのだろう松明の燃え跡散らばる参道を歩き、お参りした後に材木座海岸へ。HOAカフェで休憩してから国道134号線沿いの歩道を行き滑川を渡り由比ヶ浜海岸へ。ローソン手前の横断歩道で再び134号線を渡り、御霊神社に参拝。やっているのかな、さすがに三が日は稼ぎ時だからやってるだろう、と思った参道入口角の力餅屋はお休みで、店先には三が日は休業との張り紙。そのいさぎ良さが清々しい。御霊神社から長谷寺脇を抜け、甘縄神明宮で御神酒をいただき、笹目の住宅街を抜け鎌倉駅西口へ。駅近くのお好み焼き店『津久井』の白い看板が、中に仕込まれた蛍光灯でほんのり明るくなっているのに瓶ビールを連想したが歩を止めず改札を抜け、横須賀線逗子行きの車中に。その編成は逗子止まりと車内アナウンス。もしやと思えば、期待通り至福の1番線へ。開いたドアから数歩で改札を抜け、これは元日ああ春から縁起がいいや。
 写真は材木座海岸の浜にあげられていた舟の正月お飾り。風なく海も空も青く日差し暖かいお年始でした

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鯉 vs. カモメ

小田原城のお堀にはたくさんの鯉と、比較的凶暴なカモメが、鴨のふりををして浮かんでいます。仲はあまり好いとはいえません。小田原城は海が近く、最も相模灘至近の角、三の丸小学校前交差点から海へはわずか350m、徒歩5分です。
 鯉にエサを投げたら、カモメが喚きながらいっせいに羽ばたき大騒ぎです。空中からつきまとわれアー、アーとさかんに恫喝されました。鯉は「やれやれまたかよぉ、うんざりだぁ」という感じ。あきらめ顔でした

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イタリアに向かう途中、スイスのどこか

長い長いドライブをやっと終えた深夜、日付けが変わってから宿につき、ルームキーを受け取り部屋へ。荷も解かずに、ちょっと横になったベッドでそのまま熟睡。翌朝、窓のカーテンを開け、驚きました。スイスからイタリアに向かう途中のどこかです。
 そこには鉄道模型的レイアウトの天然ジオラマが広がっていました。かなり好みの景観です。長い列車の行き来するのを眺めると高揚する我が身には、ご馳走のような眺め! 荷も解かず、朝からしばし見入ってしまいました

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電車が「黄泉行き」だったとは……


夕方乗った江ノ電が「黄泉行き」でした。江ノ電によると、現世と黄泉国の間に鎌倉駅があるそうです。見えない線路が鎌倉駅の先に伸びている感じでしょうか。自分的には前々から、極楽寺駅の前後あたりが怪しいと。現世と黄泉国を繋ぐポイントは、あのあたりで時々切り替わっている気がするのですが。
 映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」公開記念イベントの一環として、旧型車輌にのみヘッドマークが付いており、それにたまたま乗り合わせたようです。無事鎌倉駅で降りてから、気がつきました。乗り過ごさなくて、実によかった

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ブルーノ タウト&はろうきてぃだるま弁当

高崎駅の売店に、はろうきてぃだるま弁当がありました。だるまといえば、高崎市郊外の少林山達磨寺。毎年1月6、7日に開催されるだるま市は有名です。そのだるまをモチーフとして人気となっただるま弁当のスピンオフが、はろうきてぃだるま弁当です。
 少林山達磨寺には20世紀を代表する表現主義の建築家、ブルーノ タウト(Bruno Julius Florian Taut 1880-1938)が夫妻で戦前の二年三ヶ月を過ごした洗心亭があります。そこには「ICH LIEBE DIE JAPANISCHE KULTUR」(私は日本の文化を愛す)というタウトの言葉が、碑となり残っています。自分も日本の文化を愛するがゆえ、はろうきてぃだるま弁当を買いました! しかも土産にしたら好評でした

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ここはひとつ『不動モータース』に

石川県内を走っていて「えっ!」と思い、クルマを路肩に。歩いて戻ったらやはり看板には『不動モータース』とあります。不動さんという方が興した自動車整備工場、なのでしょうか。
 狩場から16号バイパスを東名高速 横浜町田ICに向かう途中、左手に『切詰自動車』という板金屋さんの看板があり、目にするたび心なごんでいたのですが『不動モータース』のインパクトも相当です。「どうも最近クルマの調子が悪い、ここはひとつ不動モータースにみてもらうか……」などと地元では、言われてたりするのでしょうか。旅先で心に沁み入る店名でした

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おおRZ!バランバンバンバッ

クルマを運転していて視界の左隅の何かに、強く呼び止められました。え? と思ってよくよくみればRZ250じゃないか! 37年前の8月5日に新車で買った、思い出のオートバイです。クルマを駐めて見に行けば、ショーウインドウに入っていたそのマシンのサイドカバーにはXSR900の文字が。ポップアップの但し書きによれば、タンクカバーとサイドカバーがレトロフィットなのだそうです。ふーむ。
 店は定休日のようで、ただただガラス越しに見つめるのみ。心のどこかにボゥッと火が灯った気がしました。イグニッションをONにして、キックを踏み込んだときのバランバンバンバッバッババランバッバッバッババッという排気音が、よみがえりました!

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メリークリスマス!ガタンゴトン

昔の寝台特急は、客車を牽引する機関車がヘッドマークを掲げていて「富士」とか「出雲」とか「はやぶさ」とか、じつにカッコ良かった。写真は信越本線横川駅の先にある、碓氷峠鉄道文化むら。そのなかで動態保存されている碓氷峠専用電気機関車 EF63です。ヘッドマークがわりにクリスマスリースを掲げ、運行中です。
 このEF63、日本で唯一、運転体験できる電気機関車です。3万円を払い学科教習を受けることが必要で、受講翌日から指導員同乗のうえ運転体験ができます。旧信越本線400m程を往復運転でき、所要時間は30分、料金は5千円とのこと。目の前を重々しく(108tもあるそうです)通過するのを眺めたいへん、そそられました

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こんにゃくフライ

まだまだ知らないことがあるものだなあ、と改めて思い知らされました。静岡市清水区を流れる興津川の上流にある、清水森林公園やすらぎの森のなかの売店で見つけました。こんにゃくのフライです。8ヶ 200円です。なんの但し書きもなく、地元の農産物やお菓子などを売る「笑味(えみ)の家」店先に置かれていました。きんつばや炊き込みご飯、やきそば、蕎麦、饅頭などの並びに、こんにゃくフライです。おかずなのか、おやつなのか、微妙です。傍らにはおでん鍋があって、どれでも1串 80円でした。
 そのこんにゃくフライを店先のテーブルで山を眺めつついただけば、はじめての味です。こんにゃくは味付きでした。ここは茶葉を急須に入れて湯を注げば、美味しいお茶が飲み放題で、さすが茶処です。かんじんの「おかずか、おやつか」は0-0のまま、食べ終えて5日が経った今でも延長戦を続けています。それほど微妙です

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Chevrolet Camaro Desert Runner

国道134号線三浦半島の先の方、地名で言えば三崎方面へ向かっていたとき、葉山の長者ヶ崎を過ぎ、佐島入口を過ぎた先、大楠山入口交差点でこのクルマを見かけました。Chevroletカマロ ベースのワンオフモデル『デザート ランナー』だそうです。ベースとなっているのは4th Camaroですね。ボディの流線型フォルムがリフトアップで、一層際立ってました。
 QUADRUPED(クワドロペット)というショップの、Used Car展示でした。割と好みです。

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総論イマイチ

本日をもって、ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」が終わります。今回の出展作品ベスト3は、横浜美術館にあった『僕らは鼻歌で待機する』風間サチコ、同じく『まるで胸に穴が開いたような、僕の知っている街、東京の夕暮れ』ミスター(写真↓ )、そして横浜赤レンガ倉庫1号館の『ザ・ビジターズ』ラグナル・キャルタンソン(Ragnar KJARTANSSON)でした。
 『‘Why Are We?’’ Project』スプツニ子!もよかった。でも総論としては、イマイチ!

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Cadillac Fleetwood Brougham!

1982年モデルのキャデラック フリートウッド ブロアム(Cadillac Fleetwood Brougham)にあったボンネット マスコットです。現行モデルにはない月桂樹飾りと、クラウン的な7ポイントまでトップに配した、堂々たるもの。
 モデル名にあるフリートウッドは、1909年に開業したペンシルバニア州フリートウッドのFleetwood Metal Body Companyに由来するもの。格式高い高級車であることを意味します。ブロアムは英国の政治家、Henry Broughamから。彼が愛用した馬車の、垂直に切り立ったリアガラスのデザインを踏襲しているからです。このモデル、オイルショックを受けエンジンは7リットルから4リットルにダウンサイジング、ボディも小型軽量化されましたが、それでもさすがキャデラック。マスコットが立派、キラキラです。'80年代当時、キャデラックからはたいへんユニークなシマロン(Cimarron)もリリースされていました。……その話はまた後日にしましょう、アディオス!

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