あ ば ろ ん

瀧昌史どんぶらこっこすっこっこ旅日記

2020-01-01から1年間の記事一覧

降臨しピタリとハマる和朝食

そして『ナティーク城山』は朝食もいい。オーベルジュながら和食(なにしろ館内には海王という名の割烹もある)も選べるのが素晴らしい。 クルーズ船のキャビンのような客室で熟睡すると、昨夜、フレンチというか、端正な欧風瀬戸内料理のコースをいただいた…

フェリーとビアテラス

その船の甲板を思わせるビアテラスの眼下は生名島との間、僅かばかりを隔てる海、水道で、テラス真下は土生(はぶ)港長崎桟橋。写真のような風情で、大きい船は対岸の生名(いきな)島立石港とを結ぶフェリーで、左に接岸している細い船は弓削(ゆげ)島へ…

ナティーク城山のハンバーグ

初夏の風に吹かれると行きたくなるのがしまなみ海道、因島(いんのしま:広島県尾道市)にある『ナティーク城山』です。中田幸男料理長の、瀬戸内海を皿に載せたような海の幸のサラダが素晴らしい。いいシャルドネだったら、ひと皿でフルボトルが空くほど美…

二十代の雨の夜に食べたソバ

思い出の麺シリーズ、最終回は二十代の頃、雨の夜に食べたソバの話です。オートバイ雑誌の編集をしていた自分はその日、カワサキから借りたエリミネーター(ELIMINATOR)750でツーリング取材に出かけました。昼前から雨となり、雨のなかカメラマンのクルマ(…

甘く苦々しいトコロテン

思い出の麺シリーズ、第5弾はトコロテン(心太)です。これからの季節、西伊豆の漁村でいただくトコロテンはサイコーですね。自分の場合いいトコロテンに当たると、涼風にビュン!と吹かれた気がします。小学生の頃の記憶がフラッシュバックすることも。主に…

名もなきソバの歌

思い出の麺シリーズ、第4弾は沖縄そばです。そばと書いて(発音は)「スバ」ですね。ソーキそばとか三枚肉ソバとか、いいですね。でも自分の脳内ガチャから何の脈絡もなく滑り出てくるのは、写真中央の味噌汁がわりの椀入りそば。定食に付いてくるアレです。…

天ぷら、割りますか?

思い出の麺シリーズ、第3弾は富士吉田市(山梨県)『麺許皆伝』の肉てんぷらうどんです。あの硬いことで有名な吉田のうどんです。コシがある、とは麺への場合褒め言葉ですが、吉田のうどんの場合「コシしかない!」ことも。ほうとうの血が混じっている気もし…

好陽軒のスペシャリテ

名古屋市昭和区(愛知県)にある『好陽軒』のスペシャル メンマです。ラーメン鉢の中が貯木場のよう。浮き丸太ならぬメンマを片付けないことには麺に行き当たりません。ごく自然にメンマを食べ続けることになりますが、これがちょっとクセになります。メンマ…

祖谷そばと脳内ガチャの神秘

麺類は、脳内食欲ガチャに入っているカプセルへの収まりがいいようで、何の脈略もなく思い出し食べたくなります。自分の場合、出てきたカプセルを開けるとたいてい麺類です。写真は西祖谷山村(にしいややまそん:徳島県三好郡)の『歩危マート2号店』でい…

桃太郎オールスターズ

そうそう。今や思い出話のような語り口調になってしまいますが、松江(島根県)でどじょう掬いまんじゅうに深い感銘を受けた帰路、中国道勝央SAで再会した話のつづきをしましょう。売店に入ってすぐの棚側面に、このきびだんごがぶら下がっていました。創業…

中国道 勝央SAにて

どじょう掬いまんじゅう6色全てを購入し、松江を後に。松江西ICから山陰自動車道にのり、米子自動車道経由で中国道を東へ。岡山県に入り松江から2時間弱のドライブを経て勝央SAに入りました。クルマを降り売店に向かうと、テラスのテーブル天板に何やら見覚…

松江名産センター大手前店にて

どじょう掬いまんじゅうとは、松江城下の松江名産センター大手前店で会えました。左から、苺、白餡、千茶荘コラボの抹茶味、津和野栗ペースト入こしあん、木次牛乳コラボのミルクキャラメル味。それぞれ4個入りで324円でした。このパッケージ、グッドデザイ…

朝、日本海新聞を読んでいたら

朝食をいただきながら日本海新聞を読んでいたら、ラテ欄下の広告に目が吸い寄せられました。……いま米子に居るのだ、どじょう掬いで有名な安来が近いのだなあ、と思い出しました。 製造元、中浦本舗の本拠は松江市内とのこと。彩雲堂をはじめとする銘菓名店が…

再会できてうれしいよ

大阪の地下鉄南森町駅で、行き先表示が『天下茶屋』になっている阪急電車が滑り込んで来たときは「シュールだなぁ」と感銘を受けました。1980年代はじめの4年間を大阪府下で過ごし、その後離れて久しい我が身にとって、久しぶりの大阪は驚くこと多々です。…

よくみよう

沖縄本島北部、山原(やんばる)をドライブしていて見かけたメッセージ。たぶん交通標語だと思うのですが、書体といいフレーミングといい素晴らしい。もはや作品、書ですね。持ち帰りたくなり写真を撮りました。 残念ながらヤンバルクイナには会えませんでし…

間もなく春漁解禁の紅か白か

今年、2020年の桜えび春漁解禁は4月5日だそうです。桜えび漁は春漁、秋漁の年2回と定められていて、最近はそれでも不漁が続いています。この桜えび、由比港漁協(静岡市清水区)他、駿河湾を漁場とする静岡の特産品。静岡育ちの自分も小さい頃から食べていま…

羽生の強盗

コンビニの入口付近は情報過多で、掲げられたメッセージをひとつひとつ読むことはまずありません、その日出先で、クルマを入口近くのパーキングスペースに頭から入れました。エンジンを切りドアを開ける際、何かが引っかかりました。 「羽生の強盗全部捕まっ…

ド・ラン橋を越えたら

『地獄の黙示録』(Apocalypse Now 1979 米)をIMAX上映すると聞き、観てきました。写真は劇場入口で手渡された記念A4ファイルです。自分が最初に観たのは40年前の春、あべの橋の映画館でした。大阪の大学に入り藤井寺に部屋を借り、初めて大阪で観た映画が…

カッポレとキャロル

近所で沖縄そばが食べたくなったら、鶴見(神奈川県横浜市鶴見区)のうちなーすば〝ヤージ小(ぐわー)〟に寄ります。すばはもちろん美味しいのですが、それ以外にも〝ヤージ小〟の名物がふたつ。ひとつは店内にあるカッポレ(ヒラアジ)の魚拓で126cm、27…

サンカクマートでみれん弁当

那覇空港からのフライト前には、何はなくとも空港内売店、サンカクマートに寄り弁当を買います。未練がましく、それを帰ってから食べるためです。写真は最近気に入っている『タコライス(うちなー風)』。タコライス、というだけでも強く惹かれるのに(うち…

雪とフランシス・マクドーマンド

クルマで雪原を行き思い出すのは1996年の米映画『ファーゴ(Fargo)』です。臨月の警察署長を演じたフランシス・マクドーマンド(Frances McDormand)がとても良かった。岩手県滝沢市の郊外ですが、静寂の中いまにも大きなお腹の彼女が向こうから歩いてきて…

フォードvsフェラーリ 観戦記

映画『フォードvsフェラーリ』を観ました。爆音を浴びつつ1960年代のサルテサーキットを、ドライバーとなり疾走できたのは(しかもコーラを飲みつつノーリスクで!)得がたい体験でした。ケン・マイルズ役のクリスチャン・ベールの怪演も見事でした。つい…

しみじみ系

岩手県盛岡市の神子田(みこだ)朝市、区画番号A-10にある市場食堂のラーメンです。雪が積もった早朝に訪ねれば、裸眼ですら湯気で視界が曇りそう。このラーメンのしみじみ感は日本有数、たぶんTop 10圏内です。 家系とか二郎系、がんこ系とか、今やラーメン…

西部劇、ここに果てる

久里浜(くりはま:神奈川県横須賀市)ペリー公園にあるペリー上陸記念碑の裏側です。記念碑除幕はペリー来航48年後の1901年(明治34年)7月のこと。表面の碑文は伊藤博文の筆。写真のように裏面には英文があり、その書体は西部劇映画のタイトル風でした。 …